Hybrid Casper FFGとはイーサリアム2.0において当初実装される予定であったCasperのコンセンサスアルゴリズムの一つを指す。Hybrid Casper FFGは2018年4月20日にEIP-1011でイーサリアム発明者のヴィタリックにより提案され、バリデータとなるための最低ステーキング数は1500ETH、Epochは50ブロックとし、次に1000ETHに引き下げられたが最終的に実装はされなかった。
Hybrid Casper FFGの名前の由来として、イーサリアムレガシーチェーンにファイナリティをCasper FFGにより付与するというものであり、CasperとEthashのPoSとPoWのハイブリッドコンセンサスモデルであるからだった。Hybrid Casper FFGでは新しいブロックの生成をマイナーが担当し、イーサリアムブロックチェーンのファイナリティをHybrid Casper FFGコントラクトによって決定するというコンセプトであった。
Hybrid Casper FFGが実装される変わりにイーサリアム2.0フェイズ0となるBeacon Chainでは32ETHをステーキングし、イーサリアムレガシーチェーンと平行したシステムチェーンとなるCasper FFGが実装され、2020年12月1日に開始される。