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Base Fee(日:基本手数料)とは・・・

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イーサリアムのBase Feeとは大型アップデートの”ロンドン(London)”で実装されたEIP-1559による手数料方式で利用される基本となるイーサリアムの手数料を指す。

 

EIP-1559

EIP-1559ではイーサリアムネットワークの混雑具合で変動する基本手数料となる”Base Fee”と2022年8月マイナーに支払われる優先手数料である”Priority Fee”の2つの手数料を定義している。

この2つの手数料の合計が”Max Fee”となっており、Base FeeはEIP-1559によってバーン(償却)されるため、ETHの市場供給量が使われれば使われるほど減少していくという仕組み。

 

ロンドンアップデート前の手数料

ロンドンアップデートでEIP-1559が実装される前はビットコインと同じ”ブロックオークション性”を導入していた。だがこのブロックオークション性には欠陥があり、マイナーがスパムをして有利に釣り上げることや、MEVによる利益を享受するといった悪いインセンティブがあることからBase FeeをバーンするEIP-1559が実装された。

イーサリアム2.0としてShardingが実装されていくことで、EIP-1559の効果が高まり手数料が大幅に下がるように設計されている。

 

Base Feeはイーサリアムの重要指標

Base FeeはEIP-1559の仕組みから「イーサリアム自体の需要を示す重要な指標」である。

 

類義語 : EIP-1559
関連用語 : Priority Fee
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イーサリアムzkEVMの「zkSync」とはコア技術にzk-Rollupを採用しているイーサリアムのL2(レイヤー2)ネットワークの1つを指す。zkSyncには2023年6月現在zkEVMを持たない”zkSync Lite(ジーケーシンク・ライト”とzkEVMを導入した”zkSync Era(ジーケーシンク・エラ)”の2つのネットワークが提供されている。
 
zkSyncの概要 zkSyncのプロジェクト概要は以下の表の通りとなる。
開発元Mater Labs 公式X(Twitter)@zksync メインネットローンチ2023年3月28日 資金調達額4.58億ドル(698.22億円) トークンシンボル$ZK プロダクトZK Stack 種類zkEVM コア技術zk-Rollup 創設年2018年 トークン配布方法エアドロップ 総発行数210億ZK ガスETH コントラクト(zkSync Era)0x5A7d6b2F92C77FAD6CCaBd7EE0624E64907Eaf3E  
世界初のzkEVM ”zkSync Era”は2023年3月28日にイーサリアムメインネット上にローンチし、世界初のzkEVMを導入したzk-RollupのL2ネットワークとなっている。対してzkSync Lite上ではZigZagのようなパーペチュアルコントラクトを提供するレバレッジDEXなどを使用でき、StarkNetの提供する非zkEVMのStarkExに似たような位置づけとなっている。
 
zkSyncのトークン zkSyncは2024年6月10日にZKトークンを発表し、6月15日にTGEを行った。エアドロップにおけるZKトークンの割当は1アカウント最大10万ZKとなっており、高額エアドロップとなったことで知られている。
*詳しくは仮想通貨(暗号資産)の「ZKトークン」を参照。
 
DeFiの対応状況 zkSync上ではゼロ知識証明の演算と互換性を持つEVMである”zkEVM”を独自開発しており、2024年12月現在レンディング最大手のAaveなどが既にzkSync上で利用することが可能となっている。またブリッジではほとんどのメジャークロスチェーンブリッジを使用することが可能であり、LayerZeroのStargateなどもEigenLayer($EIGEN)のLRTであるrsETHやweETHなどのブリッジが可能だ。
またスワップアグリゲーターのKyerberSwapや1inchもzkSync Era上で使用が可能となっており、AMMでは最大手であるUniswapの他にもPancakeswapやSushiswapといった主要DeFiを利用することができる。
 
zkSync上のDeFi一覧 zkSync Eraで利用できるメジャーDeFi/NFTの一覧は下記表となる。
プロジェクト名公式X(Twitter)DeFi分類トークンシンボル Uniswap@UniswapAMM$UNI PancakeSwap@PancakeSwapAMM$CAKE SushiSwap@SushiSwapAMM$SUSHI SyncSwap@SyncSwapAMMN/A Aave@aaveレンディング$AAVE Zerolend@zerolendxyzレンディング$ZERO KyberSwap@KyberNetworkスワップアグリゲーター$KNC 1inch@1inchスワップアグリゲーター$1INCH Rabby Swap@Rabby_ioスワップアグリゲーターN/A Odos@odosprotocolスワップアグリゲーター OpenOcean@OpenOceanGlobalスワップアグリゲーター Circle@circleステーブルコイン$USDC Tether@Tether_toステーブルコイン$USDT MakerDAO(Sky)@SkyEcosystemステーブルコイン$MKR(SKY) Satori@SatoriFinanceパーペチュアルDEXN/A Lido Finance@LidoFinanceLST$stETH Ether.fi@ether_fiLRT$weETH KelpDAO@KelpDAOLRT$wrsETH Element@ElementNFTマーケットプレイスN/A  
zkSyncへのブリッジ方法 zkSyncへのブリッジ方法は主に下記が主流となっている。
 
プロジェクト名公式X(Twitter)DeFi分類トークンシンボル Stargate@StargateFinanceブリッジ$STG Orbiter Finance@Orbiter_FinanceブリッジN/A LayerSwap@layerswapブリッジN/A WooFi@_WOOFiブリッジ$WOO Jumper@JumperExchangeブリッジアグリゲーターN/A Bungee@BungeeExchangeブリッジアグリゲーターN/A Interport@InterportFiブリッジアグリゲーター$IP Symbiosis@symbiosis_fiブリッジアグリゲーター$SIS