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シビル(英:Sybil)とは・・・

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仮想通貨エアドロップにおける”シビル”とは意図的にシビル攻撃を行ったユーザー、あるいはシビル攻撃自体を指す略語。

 

シビル認定とエアドロップ

本来シビル(Sybil)とは”一般市民や国民”を表す英単語だが、仮想通貨におけるシビルは”シビル攻撃を行っているユーザー、あるいはEOA”に対して使われる単語となっている。特にDeFiやNFTのエアドロップにおいて”意図的に複数アカウントを作成してより多くのエアドロップを獲得する”という行為がシビル攻撃であり、2022年以降ではこれらを総称して”シビル”と呼ばれている。

シビル認定されたEOAはL2やその他DeFiでもGitHubなどを利用して公開されれることで、エアドロップの対象外やブラックリスト認定されてしまう。

 

シビル認定されないためには?

エアドロップにおける最大のリスクはシビル認定されることであり、年々この敷居は高くなって厳しくなっている。そのためシビル認定されないためにはL2上の動向だけでなく、イーサリアムL1のオンチェーン・リピュテーションを稼ぐことが重要となる。

シビル認定されないためには多くの項目があるが、

・新規作成のEOAに注意する

・イーサリアムL1でトランザクション履歴を残す

・他のウォレットへ送金する際は仮想通貨取引所などを経由する

などの基本的なことを注意する必要があるだろう。

またLayerZeroやOrbiter Financeなどのエアドロップにおいてはソースチェーン次第ではシビル認定される可能性などもあるだろう。従ってシビル認定されないためにはオンチェーン・リピュテーションが重要ということになる。

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人気仮想通貨用語辞典

イーサリアムのBase Feeとは大型アップデートの”ロンドン(London)”で実装されたEIP-1559による手数料方式で利用される基本となるイーサリアムの手数料を指す。
 
EIP-1559 EIP-1559ではイーサリアムネットワークの混雑具合で変動する基本手数料となる”Base Fee”と2022年8月マイナーに支払われる優先手数料である”Priority Fee”の2つの手数料を定義している。
この2つの手数料の合計が”Max Fee”となっており、Base FeeはEIP-1559によってバーン(償却)されるため、ETHの市場供給量が使われれば使われるほど減少していくという仕組み。
 
ロンドンアップデート前の手数料 ロンドンアップデートでEIP-1559が実装される前はビットコインと同じ”ブロックオークション性”を導入していた。だがこのブロックオークション性には欠陥があり、マイナーがスパムをして有利に釣り上げることや、MEVによる利益を享受するといった悪いインセンティブがあることからBase FeeをバーンするEIP-1559が実装された。
イーサリアム2.0としてShardingが実装されていくことで、EIP-1559の効果が高まり手数料が大幅に下がるように設計されている。
 
Base Feeはイーサリアムの重要指標 Base FeeはEIP-1559の仕組みから「イーサリアム自体の需要を示す重要な指標」である。