- 1 BlockFiのチャプターイレブン解説一覧
- 2 BlockFi(ブロックファイ)の仮想通貨引出し再開
- 3 BlockFiの引出し注意点
- 4 FTXの100%弁済とBlockFiへの影響
- 5 FTX同様に長期化するのか?
- 6 まとめ
仮想通貨取引所最大手のFTX破産で連鎖倒産となった仮想通貨レンディングのBlockFi(ブロックファイ)は再生プランの投票により米連邦破産法11条、通称チャプターイレブン(Capter 11)を正式に脱しました。BlockFiはこのチャプターイレブンの終了後に約3ヶ月かけて仮想通貨(暗号資産)の引出し再開を発表、BlockFi債権者は早ければ2024年2月~3月にかけて仮想通貨を引き出すことが可能となります。
本稿ではBlockFiの仮想通貨引出し再開と債権者の今後の弁済率と現在の状況についてわかりやすく解説を行います。
BlockFiのチャプターイレブン解説一覧
Vol.784「チャプターイレブンとは?FTXやBlockFiが申請した再建型の破産を理解する」
Vol.786「First Day Motionとは?BlockFi破産後初のチャプターイレブン破産審理の重要ポイント」
Vol.787「BlockFi/Voyager Digital/セルシウスのチャプターイレブン破産申請後の現状と違いを理解する」
Vol.794「FTX/BlockFi/Voyager/セルシウス債権者はどれだけ仮想通貨の返済を受けられるのか?」
Vol.798「BlockFiの破綻理由を破産裁判資料から理解する 仮想通貨企業が抱える共通リスク」
Vol.801「BlockFiのBIAからWalletへの引出し無効に対する反対申立ての根拠と現状は?」
Vol.803「チャプターイレブンのクローバック(Clawback)とは?Preferencesとコード547節」
Vol.825「BlockFiから債権者への書類郵送 今後の対応と住所やアドレス変更をするには?」
Vol.833「【2023年3月最新】破産したBlockFi(ブロックファイ)の再建状況 SVB破綻影響やProof of Claim締切など」
Vol.836「BlockFi(ブロックファイ)BIA→ウォレット引き出し論争の現状 和解は可能か?」
Vol.852「BlockFiのチャプターイレブン再生計画を理解する チャプターセブンと(清算)との比較と問題点とは?」
Vol.870「破産したBlockFi(ブロックファイ)が抱える大きな問題と再生プランへの影響」
Vol.872「BlockFiウォレットアカウントの引き出し開始の条件とClawback問題 妨害するUCCの真意は?」
Vol.891「BlockFiのチャプターイレブン再生プランに投票すべきか?プランの変更点とポイントを理解する」
Vol.893「Convenience Claimとは?注意が必要なBlockFiのEBallotを使用したチャプターイレブン再生プランの投票」
BlockFi(ブロックファイ)の仮想通貨引出し再開
チャプターイレブンを投票で脱したBlockFiは再生プランの初期段階である「仮想通貨の引出し」をアナウンスしました。これは破産時に保有していた破産財産のうち、仮想通貨と市場の最安値で売却してしまった仮想通貨の残りを対象となる債権者に配布するというもので、債権者がBlockFiグループのどの法人に属するかによって引出し可能額が異なるということになります。
主な仮想通貨の引出し可能率は下記表の通りとなっています。
法人格 | 引出可能率 | 対象 |
---|---|---|
BlockFi Inc., | 21~26% | 米国ユーザー |
BlockFi International | 35~41% | 日本(海外)ユーザー |
BlockFi Lending | 37~43% | ローンユーザー |
つまり基本的に日本人ユーザーはBlockFiのリバランスや引出しが可能となる時期によって変動するものの、最大で初期配布は40%から35%になるということになるのです。
BlockFiの引出し注意点
またここで注意しないといけないのは
1.偽サイトのフィッシング
2.