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イーサリアムL2の「Optimsim」とはオフチェーンとオンチェーンのハイブリッドスケーリングソリューション”Optimistic Rollup”をコア技術として開発したL2ネットワーク、またはOP Stackを含むプロジェクト全体を指す。
 
Optimismの概要 Optimistic Rollupを採用し、イーサリアムのDeFiやNFTコントラクトをデプロイできるEVMを実装し、2021年1月に制限を設けたソフトローンチを行い、2021年12月にメインネットローンチを行った。OptimismはイーサリアムDeFiにおける最大手DEXのUniswapがメインネットローンチ後に利用すると事前に発表しており、Curve Financeなど最大手DeFiプロジェクトが対応している。
開発元OP Labs 公式X(Twitter)@Optimism メインネットローンチ2021年12月16日 資金調達額2.675億ドル(408.30億円) トークンシンボル$OP 関連プロダクトOP Stack 種類L2及びL2 Stack コア技術Optimistic Rollup 創設年2019年 トークン配布方法エアドロップ 総発行数42.9億OP ガスETH コントラクト(Optimsim)0x4200000000000000000000000000000000000042  
OPトークン 2022年4月27日、OptimismはイーサリアムL2として初となるガバナンストークン「OPトークン」の発行とエアドロップを発表した。2022年6月1日にOPトークンの正式なローンチを発表し、TGE時には一時14.2ドルを記録。
OPトークンはOptimismのガバナンスに使用されるトークンであり、将来的にはシーケンサーの分散にステーキングに使用されることなどが想定されるだろう。またOPトークンはOP Stackを採用したスーパーチェーン構想のガバナンストークンとなる。
 
L2構築ツール「OP Stack」 OptimismはOP Labsが開発したOP Chainを開発できる構築ツールとなる「OP Stack」を2022年10月に発表、2023年6月7日に実行された「Bedrock」アップデートにより正式にリリースした。
米コインベースは2023年2月23日にOP Stackを採用したBaseチェーンの開発を発表、仮想通貨取引所が提供する初のイーサリアムL2となり、2024年12月現在ではcbBTCやcbETHなどのコインベース発行のラップトークンなどを提供している。
*詳しくは「OP Stack」を参照
 
Optimism Supercainとは? Optimismはチェーン名だったが2023年6月、Optimism Superchain構造に向けて「OP Mainnet」に名称を変更した。Optimism SuperchainとはOP Stackを使用したコインベースのBaseチェーン、ChatGPTで話題のOpenAI CEO、Sam Altman (サム・アルトマン)氏のWorldcoinのWLDを活用するWorld Chainなどを一括統合する構想であり、OP Stackチェーン間のシームレスなブリッジなどによる並列スケーリングネットワークを指す。
 
Optimismの競合プロジェクト Optimismと同様のイーサリアムL2であり、L2構築ツールである「L2 Sack」を提供している競合プロジェクトは下記表の通りとなる。
L2プロジェクト名公式X(Twitter)コア技術資金調達額(円換算)シンボルL2 Stack Arbitrum@arbitrumOptimistic Rollup188.76億円$ARBArbitrum Orbit Optimism@OptimismOptimistic Rollup408.24億円$OPOP Stack zkSync@zksynczkEVM698.97億円$ZKZK Stack Starknet@StarknetCarioVM431.09億円$STRKStarknet Stack

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イーサリアムの”Mist”とは、イーサリアムファンデーションにより開発されていたDeFiやNFTマーケットプレイスなどのいわゆる”Dapps(Decentralized Application)”にアクセスするためのβ版Web3ブラウザを指す。
 
イーサリアムにおけるMistの役割 Mistはイーサリアムファンデーションが公式に開発していたイーサリアム上のコントラクトにアクセスするためのWeb3ブラウザであり、特に2016年まで活発に使用されていた。一方で2017年にはConsensysが開発するMetamask(メタマスク)の圧倒的な需要により、SwarmのPoC 3.0が統合されていたものの2018年7月24日より公式に開発が停止。
同様のイーサリアムファンデーションによる開発の”Ethereum Wallet”と勘違いされがちであるが、Mistは”Web3のDappsブラウザ”で”Ethereum Wallet”はDappsのウォレットアプリである。
 
致命的な脆弱性の発見 2017年12月のChromiumの脆弱性の影響を受け、悪意のあるサイトにより秘密鍵を盗まれる可能性があるという脆弱性が発見。以後Mist自体を使わないことを推奨され、2018年の開発停止となった経緯がある。
Keystoreとはイーサリアムにおいて秘密鍵を保管するレポジトリを指す。Keystoreでは秘密鍵をパスワードでロックをかけることができ、送金時やアカウント復元時に必要となる。イーサリアム2.0においてもKeystoreはアカウント作成時に生成され、バリデータをセキュアに保つために重要であるため、必ずバックアップを取らなくてはならない。
Keystoreのパスワードを忘れると送金できなくなるが、もしKeystoreを盗まれたりした場合にパスワードを別保管しておくことで、GOXを免れることができる。イーサリアムクライアントのGethでローカル環境で安全に生成することができ、通常ファイル名は生成した時間であるUTC~からはじまる。
イーサリアム2.0の場合、デポジットCLIアプリとバリデータクライアントでKeystoreを生成する。32ETHステーキング時に生成されるKeystoreはkeystore-m~からはじまるファイル名となっており、イーサリアム2.0ウォレットの場合はall-accounts.keystore.jsonというファイル名となっている。
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仮想通貨(暗号資産)における”Metamask”とは、イーサリアム及びL2、EVM経済圏にアクセスするためのブラウザ拡張機能型ウォレットインターフェイスのことを指す。
 
そもそもMetamaskとは? Metamaskは俗に言う既存の”Web2ブラウザ”であるChrome(クローム)やFirFox(ファイアーフォックス)の拡張機能としてインストールすることで、Web3ブラウザとして利用することができるウォレットサービスである。
Metamaskの利用が盛んになる2017年より依然はイーサリアムファンデーションが開発するWeb3ブラウザ”Mist(ミスト)”をインストールしなければイーサリアム上のコントラクトにUIを介してアクセスすることができなかった。Metamaskはイーサリアム開発のスタートアップ”Consensys”が開発しており、Web3拡張ウォレットとしては世界最大手である。MetamaskのMistとの大きな違いはブラウザ拡張機能ということでエンドポイントをGethなどのブロックチェーン同期が不要であり、Infuraを利用しているという点であると言えるだろう。
 
Metamaskの概要  
公式Twitter(X):@MetaMask
公式サイト:https://metamask.io/
トークン:未発行
対応ネットワーク:イーサリアム及びL2、EVMチェーン
対応ブラウザ:Chrome, FireFox, Brave, Edge, Opera
対応デバイス:Trezor, Ledger, LATTICE, QR-based
対応秘密鍵:Keystore, JSONファイル
対応ニーモニックフレーズ:12の英単語
 
Metamaskの機能 Metamaskはこれまで主に送金の署名や残高確認などの一般的なサービスを提供していたが、2023年8月現在では下記のようなサービスを統合している。
Metamaskは2020年10月14日にETHやステーブルコインなどのERC20トークンを自由に売買できる”Metamask Swap(メタマスク・スワップ)”を発表、このMetamask SwapではイーサリアムやEVM経済圏、L2上のAMM型DEXなどを介したスワップにおけるベストプライスを提供する”DEXアグリゲーター”であり、気軽にエンドユーザーがDeFiにアクセスできる機会を提供している。
また2022年11月に”Metamask Portfolio(メタマスク・ポートフォリオ)”をローンチし、NFTアートの確認をMetamask上で行ったり、他のEOA(ウォレット)へNFTの送信ができるようになった。一方でNFTの”トークン規格”である”ERC-721 NFT”の送信を行うことができるものの、”ERC-1155 NFT”の送信には対応していない。
 
Metamaskのセキュリティ機能 Metamaskがフィッシングや詐欺の可能性のあるサイトをブラックリストに登録している場合、Metamaskをインストールしておくだけでアクセス時に警告をしてくれる。イーサリアムユーザーは必須の拡張機能。
 
Metamaskのフィッシング Metmaskはクリティカルなイーサリアム及びEVM経済圏のインフラであるが、ハッカーが技術的知識の少ないエンドユーザーを狙ったフィッシング攻撃などが2018年より横行している。
より安全なMetamaskの利用方法としてはTrezorやLedgerなどの”ハードウェアウォレット”を介して利用することであり、時点でGethでKeystoreを作成しインポートする方法となる。Metamaskが公式に”秘密鍵(プライベートキー)”を聞くことはなく、サポートを語った偽のツイッター(X)アカウントに注意してほしい。
 
関連記事:DeFiにTrezorが必須な理由 シャミアバックアップとHidden Walletとは?
 
MetamaskのMASKトークン(仮) Metamaskは2023年8月現在、まだガバナンストークン等を発行しておらず、Metamask Swapなどのサービスを利用したユーザーに対し、MASKトークンをエアドロップする可能性が考えられている。
 
イーサリアム公式のローカルインストール型ウォレットインターフェイス。イーサリアムのブロックチェーン同期が必要となり、Gethを必要とする。Mistと勘違いされがちだが、Ethereum WalletとMistは全くの別物。ハードウェアウォレットを使用しない場合、使用推奨。
MyEtherWalletの略称。
イーサリアムウォレットのインターフェイスサービス、通称MEW。公式のウォレットインターフェイスはEthereum Walletであり、ローカルインストールを行うのに対し、MEWはブラウザとローカルが存在する。
Decentralised Exchangeの略。GOXリスクの高い中央集権取引所ではなく、イーサリアムのコントラクトにより不変性と透明性の高さにより、トラストレスに使用できる取引所。取引は取引所のサーバーに依存しない代わりに、イーサリアムネットワークに依存する。
Annual Percentage Rateの略で、年利のこと。DeFiで表示されている利率はAPRであることが多い。
WETHをETHに変換すること。Unwrapすることで売却やETH建てでロングを行ったり、ガスコストとして使用することができる
イーサリアムのETHをWETHへ変換すること。
イーサリアムのWETHとはWrapped ETHの略である。WETHはERC20に準拠したトークンで、1ETH=1WETHにペッグする。DeFiまたはDEXで取引所などの中央集権リスクを持つサービスを使用することなく、非中央集権にレンディングや売買が行えるようにするためのトークン。ETHはERC20トークンには準拠していないため、一度WETHに変換することでDEXやCompound、Maker DAOで使用する。
Uniswapでは流動性マイニングに使用されるETHがWETHへWrapされている。2020年11月現在、WETHの発生系となるWBTCやrenBTCなどがCurveやUniswapで使用されており、イーサリアムへのインターオペラビリティが実現している。
WETHのコントラクトアドレスは0xC02aaA39b223FE8D0A0e5C4F27eAD9083C756Cc2であり、現在は700万ETHがWETHとして発行されている。
イーサリアムのRANDAOとはハッシュ関数の性質を利用し、乱数を生成するDAOプロジェクト。Oraclizeによる中央集権リスクを避け、イーサリアムネットワーク上で漸化式を使用しない乱数を生成することができるRundomness Beacon。
イーサリアム2.0において、Beacon ChainにRANDAOで生成したRNGを使用しており、The SplurgeではVDFを導入することでよりより洗練されたRundomness BeaconとしてShardingのアサイン問題やプロポーザーリスクを減らすことができる。
Compoundとは、イーサリアム上でコントラクトにより非中央集権に資産をレンディングすることができる。DeFiの火付け役の1つ。ICOは行っておらず、資金調達全ラウンドで約1000億円を調達。2019年6月現在、Compoundが対応している通貨はイーサリアムをはじめとし、DAI, REP, USDC, 0x, BATを手軽にレンディングができ、同年5月にはCompound v2をローンチした。
イーサリアム上のMaker DAOコントラクトにより、ETHにより裏付けされた世界初の非中央集権ステーブルコイン。プロトコルにより1DAI=1USDにペッグするように調整されている。DAIの由来は中国語の「貸」が由来で、貸すまたはローンという意味である。イーサリアムのガス単位であるweiの由来”Wei Dai”ではない。Compoundによりレンディングができ、APRは10%を超えて推移することがよくある。
Decentralised Autonomous Organisationの略で、イーサリアム上で形成する非中央集権な自立経済。The DAOとは違い、DAOプロジェクト全体を指す。
イーサリアムのMakerDAOとはアルゴリズミックステーブルコインの元祖であり、オーバーコラテラルを採用したステーブルコインDAIを発行するDeFiプロトコルを指す。Maker DAOは2024年8月27日にリブランドを行い「Sky.money」となった。今後はガバナンストークンをMKRからSKYに変更し、DAIはUSDSとなる。
 
MakerDAOの概要  
開発元MakerDAO 公式X(Twitter)@SkyEcosystem メインネットローンチ2017年12月18日 資金調達額7950万ドル(121.16億円) トークンシンボルMKR(SKY) プロトコルトークンDAI(USDS) 対応チェーンイーサリアム, Arbitrum, Optimism, Base, zkSync, Lineaなど 種類アルゴリズミック・ステーブルコイン コア技術オーバーコラテラル 創設年2014年 トークン配布方法ICO  
*プロジェクト別の資金調達額などのデータはこちら
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イーサリアムのThe DAOとは、2016年4月にローンチしたイーサリアム初のDAOプロジェクト。投資をDAOで行うというDeFiプロジェクトYearn Financeの先駆けとなったDAOプロジェクトを指す。開発者やイーサリアムファンデーションの多くの人物が投資したものの、2016年5月にコントラクトの脆弱性を突いたハッキング受けリエントランシー攻撃により当時の市場供給量の約14%ものETHが盗まれる。同年7月20日、約97%のイーサリアムコミュニティの支持を受けて”The DAO”のコントラクトを変更するイーサリアムの不変条件を変更したハードフォークを行い、破棄した元チェーンをロシアのデベロッパーが支持し、中国人マイナーが価値に目をつけイーサリアムクラシック(ETC)が誕生した。
2016年10月、The DAOハッカーはShapeShiftを利用してETCをロンダリングしており、最終的にミキシングサービスを利用してビットコインを送金している。
2020年にはThe DAOの完成版とも言えるYearn Financeがローンチしており、DeFi上でのDAO投資信託として人気を博している。2022年2月、ForbesがThe DAOハッカーの痕跡をChain Analysisの協力のもと元TenXのCEO”Toby Hoenisch”氏であると名指ししている。
ある価格のレジスタンスラインを基準に反発し、三角を2つ形成するチャートパターン。俗に相場の天井でダブルトップを形成すると、価格が下落するとされている
ある価格のサポートラインを基準に反発し、逆三角を2つ形成するチャートパターン。俗に相場の底でダブルボトムを形成すると、価格が上昇するとされている
本来インフレとは、物価が上昇することを指しますが、仮想通貨ではビットコインなどのプロトコルによって強制的に供給が減らされていくことで、需要>供給という状態を作り出すことを指す。
イーサリアムやビットコインで、マイニングを行う個人または企業を指す。PoWを採用しているブロックチェーンでは、新規発行されるETHやBTCはマイナーしか得ることができず、トランザクション手数料はマイナーが得る。イーサリアムはPoSにセレニティで移行予定であるが、現時点ではBeacon Chainを介しセレニティでもマイニングは継続される。
イーサリアムやビットコインなどのネットワークは、マイナーが与えられた問いに対する解答を総当たりで並列演算することで、先に解を見つけたマイナーが新規発行のETHまたはBTCを得ることができる。この行為が金を採掘(マイニング)することに似ていることから、マイニングと呼ばれる。
相場において、その通貨が向いている方向を指す。例えば上昇傾向にある場合、トレンドは上で、下降傾向にある場合はトレンドは下となる。
トレードにおいて、トレンドに逆らい上昇時にはショート、下落時にはロングするというトレードスタイル。一般的でトレード難易度は順張りより高く、初心者は大きな損失を出しやすい
トレードにおいて、トレンドに沿って上昇時にはロング、下落時にはショートするというトレードスタイル。一般的にトレード難易度は逆張りより低い
ビットコインや仮想通貨でも一般的によく知られているチャートパターン。英語ではReverse Head and Shouldersといい、ソーサーボトム3つで形成され、最高価格のソーサーボトムが人の頭、左右が肩のように見え、相場で底を示すことが多い。主にトレンドを考慮する際、三尊や逆三尊はトレンド定義上よく見られることはなく、可能性と定義を考慮してテクニカル分析に組み込む必要がある
一般的によく知られているチャートパターン。英語ではHead and Shouldersといい、ソーサートップ3つで形成され、最高価格のソーサートップが人の頭、左右が肩のように見え、相場で天井を示すことが多い。
ビットコイン「ライトニングネットワーク」とはビットコインスクリプトを活用したペイメントチャンネル形式のL2ネットワークで、HTLCによるアトミックスワップなどを活用することでオフチェーンの高速支払いでスケーリングするというビットコインの実装。
ペイメントチャンネル方式のL2 イーサリアムのRollupとは異なり、完全オフチェーンとなりコントラクト実行等はできない。同様の形式としてイーサリアムには過去にライデンネットワークというプロジェクトが存在したが、RollupやzkEVMの台頭で使用されていない。
ペイメントチャンネルを開き、アトミックスワップによってペイメントチャンネル間のビットコイン送金を可能とする。SegWitによりマリアビリティ問題を解決したことで、ペイメントチャンネルを無期限で開くことができる。
 
EVMはRollupのように導入できない ビットコインのL2であるもののEVMなどを実装できないため、応用はできない。対してBabylonなどのビットコインステーキングではEigenLayerと同じ方式でDAレイヤーを提供しているためより多くのユースケースに対応できる
イーサリアムクラシックが計画しているネットワークアップデート。イーサリアムが2016年に実装したスプリアスドラゴンと2017年のビザンチウムをイーサリアムクラシックに統合するというもの。
IPFS同様に、DHTベースの分散ストレージ。2017年7月24日にPoC3.0がMistに統合された。ETH1.xでフルノードまたはチェーンデータを保存するのに使用される可能性がある。
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