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イーサリアムのバンパイア攻撃(ヴァンパイア攻撃またはバンパイアアタック)とは、既存の需要が高いL2などのブロックチェーンやDeFi、NFTマーケットプレイスなどを対象にした新規競合プロジェクトによるユーザーを奪う行為、または報酬で新規ユーザーを移行させる攻撃を指す。
近年ではエアドロップにおいてもバンパイア攻撃が主流となっており、ポイントプログラムの同時ローンチでTVLを奪い合うなどの行為がTGEまで行われている。
 
バンパイア攻撃の歴史 バンパイア攻撃の歴史は古く、最も有名なのは2020年のUniswapに対して行われたSushiswapにおける流動性マイニングを行うユーザーを対象にしたSUSHI報酬付与条件の変更だ。SushiswapはUniswapをフォーク(コピー)したAMMであり、正式なローンチ前に当初はUniswapの流動性マイニングを表すLPトークンをSushsiwapにステーキングさせることでSUAHIトークンを報酬として付与していた。
その後Sushiswapはローンチに伴いUniswapのLPでのステーキングによる報酬付与ではなく、Sushiswapに流動性マイニングを行い、そのSushiswapのLPトークンのステーキングに対しての報酬付与に変更した。これがDeFiにおける大きなバンパイア攻撃の初の例となり、Uniswapの流動性は一部Sushiswapへと移っており、SushiswapはAMM大手としての地位を手にした。
 
エアドロップにおけるバンパイア攻撃 DeFiにおけるバンパイア攻撃は報酬のインセンティブからある程度有効であるものの、既に複雑化して多くのDeFiプロジェクトが立ち並ぶ中バンパイア攻撃はほとんど有効ではない。一方でエアドロップが全盛期を迎えた2024年ではL2やzkEVMが同時にエアドロップを匂わせるポイントプログラムを開始、L2からのTVLを奪うバンパイア攻撃が盛んとなっている。
特に2024年、Metamaskの開発で知られるConsensysの「Linea」と同じくzkEVMの「Scroll」が同時にポイントプログラムでユーザーとTVLの奪い合いとなった。またOP StackのBlastでは一定期間ETHなどのトークンをロックすることでBLASTトークンのエアドロップとなるポイントを稼ぐことができ、同様のバンパイア攻撃となる。

新着仮想通貨用語辞典

価格が上昇する際に、売りやショートにより定義される抵抗線。レジスタンスをブレイクすることができると価格上昇が見込める
イーサリアムのディフィカルティボムとは、イーサリアムの大型アップデートを行う際、マイナーがスムーズに新規チェーンに移行するためのインセンティブを与えるためのプロトコル。設定された特定のブロックからマイニングのディフィカルティ(難易度)が指数関数的に上昇することで、ハッシュレートが増加していったとしても最終的にマイニングが不可能となる。
ディフィカルティボムの調整にはハードフォークが必要であり、次の大型アップデートまたは重要アップデートのスケージュールを事前に決め、ハードフォーク時に次のディフィカルティボムの発動を調整し、再度ディフィカルティボムの遅延を設定する。
ディフィカルティボムの大きな影響は2017年のビザンチウムの実装の際に初めて大きく現れ、イーサリアムのブロック生成平均時間が15秒から30秒まで増加した。2017年10月に実装された”ビザンチウム”ハードフォークによりディフィカルティボムは遅延された。また2019年2月に平均13秒から20秒まで増加し、コンスタンティノープルの実装が行われ、2020年1月のイスタンブール実装で2021年7月前後に影響がではじめるスケジュールとなっている。2021年7月実装予定の”ロンドン”ハードフォークでは、このディフィカルティボムの延期実装が行われる。
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マイニングにおいてコンピュータが秒間にどれだけのハッシュ関数を計算できるかを示す。ネットワークのハッシュレートが高いほど、ブロックチェーンは改ざんが理論上不可能となり安全と言える。NVIDIA Geforce GTX1060 6GBなどでは平均21MH/s(秒間に210万ハッシュ)、イーサリアムASICのAntminer E3では200MH/sほどである。
長期線が短期線を上から追い抜き、クロスすること。トレンド転換目安
イーサリアムのネットワークバージョン名でイーサリアムの基礎バージョンとなる1.0の新バージョンイーサリアム2.0。メトロポリスの次のバージョン名となり、Beacon Chainを追加することでレガシーチェーンはPoWのままCasperを導入、ShardingとeWASMを導入するフェイズが複数分割されて実装される予定。
最終的にイーサリアム1.0のステートをShard Chain上に移行させ、マイニング報酬を調整し、レガシーチェーンを破棄して完全にCasperへ移行する。
イーサリアムのネットワークバージョン名でメトロポリスに属する予定。2019年中に実装が予定されている時期大型アップデート。イーサリアムASIC対策のEIP-1058が実装される可能性があり、現在実装が予定されているEIPはEVMや処理の内部的なマイナーアップデートとなる。マイニング報酬の減少については、現時点では検討されていない。
イーサリアムのネットワークバージョン名でメトロポリスに属する。2019年2月28に、コンスタンティノープル実装後同時に実装された。コンスタンティノープル実装を延期した理由の一つであるEIP-1283を無効にする実装で、同時に2つのハードフォークを行うイーサリアムではじめての試みとなった。
イーサリアムのネットワークバージョン名でメトロポリスに属する。EVMに対するDoS攻撃の可能性やOPCODEのガスコスト変更によるリエントランシー攻撃の可能性により2度の実装延期をし、2019年2月28に実装。ビザンチウムに続いてマイニング報酬を3ETH→2ETHへ減少するEIP-1234が実装、新規OPCODEなどのマイナーアップデートが行われた。実装と同時に別のハードフォークとなるEIP-1283を修正するサンクトペテルブルクが実装された。
イーサリアムのネットワークバージョン名でメトロポリスに属する。2017年10月16日に実装されたメトロポリスのPt.1で、イーサリアムのマイニング報酬を5ETHから3ETHに減少させるEIP-649がはじめて実装された。ゼロ知識証明をベースにしたZcashのzk-SNARKsの実装や新たなOPCODEの追加などが行われた。
イーサリアムのネットワークバージョン名でVer.3。イーサリアムの開発ロードマップ上のネットワークバージョン名だったが、マイナーアップデートバージョンとなるためビザンチウムやコンスタンティノープルに複数分割された。当初の予定ではイーサリアムのPoSであるCasperのテストを行うはずであったが、セレニティへと見送られた。
イーサリアムのネットワークバージョン名。2016年11月22日に実装されたホームステッドの改良版。トランザクションスパム攻撃で増大したネットワークのステート木の容量を修正するため、アカウントのリプレイプロテクション、ステート木のクリアリング、最大のコードサイズ制限などを実装。2016年11月24日、空のEOAアカウントを消去する際にコンセンサスバグが起こりGethとParityがお互いにフォーク、マイナーは156ブロックの780ETH分の報酬を失った。
イーサリアムのネットワークバージョン名。2016年10月18日に実装されたホームステッドの改良バージョン。トランザクションスパム攻撃の原因となった安すぎるOPCODEのガスコストを20倍~に引き上げたEIP-150を実装。
イーサリアムのネットワークバージョン名でVer.2。2016年3月14日公開されたイーサリアムで初となる安定版。トランザクション処理やガスコストの設定などが行われた。ホームステッドでは2016年9月19日に強烈なスパム攻撃を受けたことによりネットワークの大幅な遅延が起きたため、タンジェリンホイッスル、スプリアスドラゴンという2つのアップグレードを行った。
イーサリアムのネットワークバージョン名でVer.1。2015年7月30日に公開された試験的な仮リリースで、Dappsのテストが可能となった。イーサリアムの開発段階の第一段階となり、次期大型バージョンはホームステッドとなる。
イーサリアムのネットワークバージョン名でVer.0。2015年5月9日に公開されたイーサリアムのプロトタイプバージョンとなる。トランザクションやEVMの動作などのストレステストが行われた。
ビットコインでもよく見られるチャートパターンの1つ。レジスタンスに対して、高値を切り下げて三角形を形成するチャートパターン。レジスタンスをブレイクすると価格が下落する。ビットコインやイーサリアムなどではよく見られるチャート。
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bitFlyerの略称。
国内最大手ビットコイン取引所。現物取引とCFDのbitFlyer FXを提供し、3メガグループにより唯一投資された取引所。2017年初頭にユーザーの増加によるサーバーのスケーリングができず、多くの日本人がBitMEXへと流れた。
レバレッジ最大100倍のCFD取引所。bitFlyer FXのサービス低下により、2018年から日本人需要が急増した。証拠金にはビットコインを使用し、USD建てでの取引。
ボリンジャーバンド基準線の略称。ボリンジャーバンドの基準となる移動平均線。サロンではピンク色に設定。
ボリンジャーバンドバンドの略称。
All Time Highの略。史上最高額を示す。
イーサリアムのコントラクトに使うETHのこと。ETHをコントラクトを動かす”燃料”として使用されることから”ガス”と呼ぶ。
ビットコインのように、最大発行数が2100万と限られていることで、取引所が扱う仮想通貨が枯渇する問題の対策として導入されたユーザーが自信の所有する仮想通貨を貸し出すことで、利益を得ること。ユーザーはレンディングによりビットコインでロング、アルトコインでショートを行うことができる。DeFiではCompoundでショート及び利益を得ることができる。
ビットコインのドミナンスとは仮想通貨(暗号資産)特有の考え方で、ビットコインを基軸通貨とした時、価格または市場の時価総額で「ビットコインの支配率」を表したものを指す。
イーサリアム(ETH)のテクニカル分析を行う場合にはETH/BTCの価格を単に指す場合があり、アルトコイン全体またはアルトシーズンを分析する場合にはビットコインドミナンスだけを指す場合もある。このドミナンスを分析することによって仮想通貨(暗号資産)のどの銘柄に資金が流れているかを評価、分析することができる。
DeFiとはイーサリアム上でコントラクトを介して行う非中央集権な金融、Decentralised Financeの略称を指す。DeFiでは担保やレンディング、流動性マイニングやイールドファーミング、DEXでのコントラクトを使用しての売買やレバレッジなどイーサリアム上で多用な運用をすることができる。DeFiのはじまりは2018年よりイーサリアム上でUSDCなどのドルに裏付けされたステーブルコインが次々にローンチされ、これらのトークンをコントラクトで安全にレンディングを行うことができるCompoundのローンチや、世界初のコントラクトにより管理される非中央集権ステーブルコイン”DAI”を発行するMaker DAOの人気高騰により一般的となったワード。
また2020年にはCompoundがガバナンストークンである$COMPをローンチしたことで、さらに火が付きCurve FinanceやUniswapなどの流動性マイニングをベースにしたDEXと、LPトークンをステーキングして収益を得るイールドファーミング、The DAOの完成形と名高いコントラクト投資信託のYearn Financeなどにより、イーサリアムネットワークのガス代が800倍にまで高騰をした。
この背景にはイールドファーミングでの年利100%を超えるものも少なくはなく、流動性マイニングでも年間利回り50%などが未だにあることが人気の秘訣と言えるだろう。
ビットコインは本来コントラクトを使用することはできないが、WBTCやrenBTCなどのイーサリアム上でビットコイン裏付けのトークンを発行することで、Maker DAOの担保にしたりレンディングや流動性マイニング、イールドファーミングなどを行ってDeFi上で運用することが可能となっている。
2020年10月にはDeFi上に900万ETHがロックされ、イーサリアムの総発行数の8%を超えるATHを樹立。同年11月にはDeFi上のロックされている資産が1.5兆円を突破し、わずか1年で28倍となった。
仮想通貨における「TX」とはTransactionの略、つまりコントラクト実行や送金などを処理する取引である「トランザクション」を指す略語である。TPSなどの秒間トランザクション処理などを示す場合、トランザクションはTXと略され「TX/s」などと表示されるのが一般的である。
またプログラミングなどのイーサリアムコントラクト開発や議論においてはトランザクションのスペルは「Transaction」と長いためTXと表現されることが多い。
State RentにおいてRentの支払いに実装される可能性のある新しいアカウントのステート。新たなOPCODEのPAYRENTなどにより支払いに使用される。
State Rentの大本の提案。セレニティでの実装を2015年11月にVitalik Buterinによって行われたものの、取り下げられた。
ニューヨークを拠点とする投資運用企業。世界ではじめてゴールドETFを発行した老舗。2019年3月現在、ビットコイン現物に裏付けされたビットコインETFをSolid XとともにCboeに上場するためSECに申請中。
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