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仮想通貨エアドロップにおける”シビル”とは意図的にシビル攻撃を行ったユーザー、あるいはシビル攻撃自体を指す略語。
 
シビル認定とエアドロップ 仮想通貨におけるシビル(Sybil)は”シビル攻撃を行っているユーザー、あるいはEOA”に対して使われる単語となっている。特にDeFiやNFTのエアドロップにおいて”意図的に複数アカウントを作成してより多くのエアドロップを獲得する”という行為がシビル攻撃であり、2022年以降ではこれらを総称して”シビル”と呼ばれている。
シビル認定されたEOAはL2やその他DeFiでもGitHubなどを利用して公開されれることで、エアドロップの対象外やブラックリスト認定されてしまう。
 
シビル認定されないためには? エアドロップにおける最大のリスクはシビル認定されることであり、年々この敷居は高くなって厳しくなっている。そのためシビル認定されないためにはL2上の動向だけでなく、イーサリアムL1のオンチェーン・リピュテーションを稼ぐことが重要となる。
シビル認定されないためには多くの項目があるが、
・新規作成のEOAに注意する
・イーサリアムL1でトランザクション履歴を残す
・他のウォレットへ送金する際は仮想通貨取引所などを経由する
などの基本的なことを注意する必要があるだろう。
またLayerZeroやOrbiter Financeなどのエアドロップにおいてはソースチェーン次第ではシビル認定される可能性などもあるだろう。従ってシビル認定されないためにはオンチェーン・リピュテーションが重要ということになる。

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イーサリアムのテストネットとは、イーサリアムネットワークと同様の実装を行っているものの、コントラクトや32ETHステーキングなどのテストを行う並行した別ネットワークを指す。テストネットと異なり、ETHに投資価値があり売買されているネットワークをメインネットと呼ぶ。
イーサリアム1.0レガシーチェーンのテストネットではGoerliやRopsten、KovanやRinkebyなどがあり、これらのテストネット上のETHは売買されていないので価値はない。イーサリアム2.0のテストネットにはMedallaテストネットなどがあり、MedallaはGoerli上のイーサリアム2.0のテストネットとなる。
テストネットでバグなどを探しコントラクトのテストを行うことで、多額の資金を使用してメインネットでテストを行う必要がないという利点があり、テストネット上で致命的なバグが起きたとしてもETH価格には影響しない。
イーサリアムのGoETHとは、イーサリアム1.0マルチクライアントテストネットのGoerli上のネイティブトークンであるGoerli Etherを指す。投資資産やコントラクトを動かすガスとして価値を持つETHとは異なり、テストネット上のGoETHであるため価値は持たない。
GoETHを入手するにはGoerliでマイニングを行うか、GoETHのファウセットなどが必要となる。イーサリアム2.0のMedallaテストネットなどでバリデータとして32ETHステーキングテストを行う場合、32GoETHを変わりに使用する。
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DeFiにおけるLPトークンとはLiquidity Providerトークンのことで、UniswapやCurveなどの流動性マイニングを行う場合のLPのポジションを表すトークンを指す。イールドファーミングではこの流動性マイニングのLPトークンをガバナンスコントラクトなどにステーキングすることで、$UNIや$CRVなどのファーミング収益を得ることができる。
LPは流動性提供者のことであり、LPトークンはその流動性提供者が流動性マイニングを行っていることを示すトークンであるという違いがある。
DeFiのLPとは、Liquidity Providerの略で日本語にすると流動性提供者、つまりUniswapやCurveなどのイーサリアムDeFi上で流動性マイニングで報酬を得ることを指す。LPが行っている流動性マイニングのポジションをLPトークンと呼ぶ。
イーサリアム2.0のMedallaとは、Goerliテストネット上に展開しているイーサリアム2.0のマルチクライアントテストネットを指す。イーサリアム2.0のクライアントであるPrysmやNimbus、TekuやLighthouseを使用してイーサリアム2.0のステーキングやバリデータをテストすることができるテスト環境。
Medallaにおける32ETHステーキングは、売買されているイーサリアム上のETHではなく、GoerliテストネットのGoETHを使用する。Medallaマルチクライアントテストネットから、32ETHステーキングをやりやすくするための”ローンチパッド”が実装され、メインネットでステーキングするのと同様のテスト体験をすることが可能となった。
Medallaは2020年8月4日にローンチし、イーサリアム2.0のデポジットコントラクトが正式にデプロイされる前のテストを行う重要なマルチクライアントテストネットとなった。2020年11月18日にローンチしたPrymont(ピルモント)テストネットにより、Medallaは放棄されている。
ダークノードとは、イーサリアム上でrenBTCなどを発行するrenVMをセキュアに保つノードを指す。ダークノードとしてrenVMに参加するにはイーサリアム上で発行されているrenVMのネイティブトークンである$RENのうち、10万RENをステークすることでなれる。ダークノードはrenVMが保有するビットコインの秘密鍵を知ることはなく、renVMをセキュアに保つことで報酬を得ることができる。
 
renVMとはrenBTCなどのビットコインをイーサリアム上でWrapされたステーブルコインとして発行するためのバーチャルマシンのネットワークを指す。renVMはRenダークノードにより分散してセキュアに保たれており、MPC(Multi-Party Computation)をベースに開発されている。renVMがダークノードによって運用されることで、ビットコインから気軽にrenBTCを24時間365日発行することができる。
DeFiで利用されるrenBTCとは、イーサリアム上で発行されるビットコインを指す。renBTCはWBTCと同様に、ビットコイン価格と1:1となるように発行され、ダークノードによって非中央集権で運用されているrenVMによって自動で発行されるのが特徴。WBTCがBitGOのような企業が行うカストディアンなのに対し、renVMは非中央集権で発行されている。
renBTCの特徴としてWBTCよりも早い発行が特徴であり、renBTCからビットコイン上のBTCへのUnwrapも容易にできる。Curve FinanceやUniswapのような流動性マイニングやイールドファーミングでrenBTCは使用されており、ビットコインに不労所得などのインカムゲインをもたらす利点がある。
2020年11月現在、2万renBTCが発行されており、renVMはその2万BTCの裏付けのビットコインを保有している。
イーサリアム2.0のスラッシュとは、主にバリデータがBeacon Chainの登録から除外されることを指す。またバリデータペナルティを受けて32ETHステーキングされた賭金からペナルティとしてETHが没収されることを表す場合もあるが、このようなペナルティはPartial Slashingというバリデータペナルティの分類が正しい。
フェイズ0のBeacon Chainにおいて、スラッシュされたバリデータはイーサリアム2.0のコンセンサスに参加することができないため、バリデータ報酬を得ることはできない。イーサリアム2.0のCasper FFGにおいてペナルティを受けてスラッシュされないためには、Beacon Nodeとバリデータノードを正しく起動し、Beacon Chainでのネットワークにバリデータとして常に参加しておく必要がある。
デポジットコントラクトとはイーサリアム2.0(ETH2)において、Beacon Chainのバリデータとして登録するために32ETHをステーキングするコントラクト。イーサリアムのレガシーチェーン上にデプロイされ、ステーキングされたETHはBETHへと変換される。イーサリアム2.0フェイズ2までは1wayバーンとなる。
2020年11月5日、イーサリアム上にでデポジットコントラクトがデプロイされ、Beacon Chainへの32ETHステーキングとバリデータ登録が開始された。デポジットコントラクトのアドレスは0x00000000219ab540356cBB839Cbe05303d7705Faとなっている。コントラクトであるため、直接32ETHを送金してしまうとステーキングではなく資産をGOXするので注意。デポジットコントラクトへの32ETHステーキングはローンチパッドを介して行われる。
デポジットコントラクトへのステーキング後、バリデータとしてイーサリアム2.0に参加するにはBeacon Nodeとバリデータノードを起動しなければならない。
イーサリアム2.0のローンチパッドとは、32ETHをステーキングするためのETHホルダー用のUIを指す。2020年11月5日にデポジットコントラクトが正式にイーサリアムメインネットにデプロイされたことで、ローンチパッドもメインネット版が同日に公開された。ローンチパッドの公式URLは「launchpad.ethereum.org」となっており、32ETH盗難を目論むスキャムに注意。メインネットのほかにもマルチクライアントテストネットであるMedalla用のローンチパッドもあるため、Mainnetと表記されているかをしっかり確認する必要がある。
Beacon Chainとはイーサリアム2.0の最初期段階であるフェイズ0のCasperを採用したPoSチェーンであり、イーサリアム1.0レガシーチェーンとCasperチェーンの整合性を保つ、バリデータの管理チェーンを指す。レガシーチェーンとは別レイヤーとなり、バリデータのETHステーキングを管理し、悪意のある攻撃などを検知した際にステーキングされたETHの没収などを行うシステムチェーンである。
Beacon Chainのローンチ日 2020年11月5日、デポジットコントラクトがイーサリアムメインネットに正式にデプロイされ、Beacon Chainの起動が最短で2020年12月1日、日本時間21時にセットされた。32ETHをデポジットコントラクトにステーキングすることで、Beacon Chainにバリデータとして登録でき、イーサリアム2.0全体のバリデータ数に応じて年間のバリデータ報酬が変動する。Beacon Chainの基本最大年間報酬は21.6%となっており、バリデータ参加数によって変動するモデルとなっている。
Beacon Chainが起動するには524,288ETH以上がステーキングされる必要があり、最低バリデータ数は16384となる。Beacon Chainに参加するノードをBeacon Nodeと呼ぶ。
 
The Merge後はシステムレイヤーへ イーサリアムは2022年9月15日にイーサリアム2.0であるBeacon Chainを”システムレイヤー”とし、DeFiやNFTマーケットプレイスが動いている現行のイーサリアム1.0を”実行レイヤー”とすることで完全にPoS移行を行う。
The Merge後にBeacon Chainはバリデータ管理のシステムチェーンから、Casper FFGをメインとしたイーサリアム全体を管理する”コンセンサスレイヤー”と移行し、イーサリアム1.0はETH1エンジンとなる。
流動性マイニングにおけるインパーマネントロスとは、UniswapやCurveなどの流動性プールにおいて一時的に受ける損失のことを指す。流動性マイニングを行う場合、ETHやUSDCなどのステーブルコインなど1種類以上のトークンをコントラクトにデポジットするが、このペア間のポジションに起因する。
対義語はインパーマネントゲインで、一時的な流動性マイニングのポジションによる偏りで利益がでることもある。インパーマネントロスの状態で流動性プールから引出すと、その損失が確定してしまう。スワップにおける出来高が十分にある場合、インパーマネントロスは基本的に無視できる。
イーサリアムDeFiの$COMPとは、Compoundのガバナンストークンであり、イールドファーミングの元祖を指す。Compoundは2020年6月16日にCOMPをローンチし、レンディングしているユーザーとCompoundで借入を行っているユーザー両者ともにCOMPの配布を開始した。
Compoundユーザーはレンディングの収益を得られると同時に、COMPでファーミング収益を得ることができる。COMPはCompoundが取り扱うERC20トークンの投票などを行うことができる。
イーサリアムDeFiのファーミングとは、ETHやUSDC、DAIなどでイールドファーミングを行い収益を得ることを指す。主に流動性マイニングとは別となり、Curve FinanceのCRVやUniswapのUNIなどを収益として得ることをファーミングと呼び、「ファーミングする」などとして動詞として活用されている。
2020年のCompoundのガバナンストークン$COMPがローンチされるまでは、イーサリアムDeFiにおいてファーミングという言葉は存在しなかった。
表面利回りとは主に不動産投資で使われる用語で、投資元本に対して経費や手数料などを引かずにどれだけのリターンが得られるかを指す。イーサリアムのDeFiにおいて表記されているAPYは、主に表面利回りを指し、ETHで支払うコントラクトのガスなどは含まれていない。
ガスや手数料などのコストを差し引いた実際の利益は実質利回りという。
 
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イーサリアムDeFiのYearn Financeとは、イーサリアム上の資産をイールドファーミングやレンディングなどで自動運用するDAOコントラクト投資信託プロジェクトを指す。2020年7月17日にローンチした。Yearn Financeでは主にDeFiのコントラクトを活用し、Curveのようなイールドファーミングができるプロジェクトを活用するyVaultや、CompoundやdYdXのようなレンディングで運用するyEarnなどデポジットしたETHやDAI、USDCなどをコントラクトで自動運用する。
Yearn Financeのガバナンストークンは$YFIで、2020年8月にビットコイン価格を超えた初のアルトコインとなった。Yearn Financeの方向性はYFIにより決まり、YFIの発行数はビットコインを大幅に下回る30000YFIのみとなっている。
2020年9月2日に、yETHがローンチされ多くのETHがデポジットされ話題を呼んだ。
イーサリアムDeFiのガバナンストークンとは、イーサリアム上のプロジェクトが新しい機能の追加や除去、割合などを変更したり、新たな提案を行う権利を付与するトークンを指す。当初は機能しないとされていたが、Maker DAOなどではハイレベルなガバナンスを実現しており、Curve FinanceやYearn Financeなどはより広域の提案が行われ、実際に実装されている。
ガバナンストークンではトークン保有量により投票の影響力を加重されており、多くのガバナンストークンを保有していれば実装の提案などを行うことができる。ガバナンストークンはプロジェクトの分散が目的となっているが、Compoundがローンチした$COMP以降、イールドファーミングとしてDeFiの収益の一部となっている。
Curve Financeでは$CRV、Yearn Financeでは$YFI、Uniswapは$UNIがガバナンスに使用される。ガバナンストークンはあくまでプロジェクトの方向性などを決めるものであって、全てをコントロールするものではない。
APYとはAnnual Percentage Yieldの略で、年間利回りを指す。イーサリアムのDeFiにおいてはAPRなどと表現されることもあるが、イールドファーミングのブームからAPYが多様されている。流動性マイニングやイールドファーミングのAPYは24時間の出来高をベースに算出されるものや、6時間での年間算出されるものがあり、大きく変動することがある。またイーサリアムのガスなどは考慮されていないため、実質利回りではなく表面利回りとなる。
Uniswapの$UNIとは、2020年9月17日にイーサリアム上にローンチしたUniswapのガバナンストークンを指す。Uniswapでは流動性マイニングのみの収益だったが、UNIのローンチ後からは流動性マイニングとは別にUNIのイールドファーミングで高いAPYを得ることができるようになった。
UniswapはUNIのローンチ時に、2020年9月1日以前にUniswapで売買または流動性マイニングを行っていたユーザーは400UNI~を配布された。UNI価格は同日に4.5ドルを記録し、40を超えるUniswap使用者が1億円をこの配布のみで手にした。
2020年9月19日には8.6ドルを記録し、400UNIを配布されたユーザーは最大で36万円を配布で手にしたことになる。
イーサリアムDeFiにおけるフラッシュローンとは、コントラクトなどにより1つのトランザクションで多額のDAIやUSDCなどを借入、そのまま返済するという一時的なローンを指す。このフラッシュローンでは、一度のトランザクションで借入と返済を処理するため、高額な借入を行ったとしても金利はほとんど発生せず、ガスのみがコストとしてかかるのが特徴。
フラッシュローンを悪用した攻撃として、bZxが提供するDEXのFulcrumでUniswapやCompound、dYdXと2020年2月15日に当時まだ流動性の低かったWBTCを利用した価格操作を行う攻撃が行われ、最大で1億円近い損害がでた。
WBTCとはイーサリアム上でERC20トークンとして発行されているビットコインのことで、カストディアンのBitGoやKyber Networkなどのスタートアップによりビットコイン現物の裏付けのあるステーブルコインを指す。WBTCのWとはWrappedの略であり、WETHと同様にビットコインをERC20トークンに変換して、DeFiで使用できるようにしている。WBTCを発行するにはビットコインをBitGoに預入る必要があり、発行プロセスはUSDCと同様となる。
WBTCが発表されたのは2018年10月。WBTCはイーサリアム上のビットコインとして最も需要が高く、2020年5月にはMaker DAOの担保として導入された。WBTCを利用することでUniswapやCurve Financeで流動性マイニングやイールドファーミングを行うことができ、ビットコインを保有しながらインカムゲインを得ることができるという利点がある。
またWBTCがローンチしてから一定期間は発行数が少なく、Uniswapの流動性が低かったことからフラッシュローンによるフラッシュクラッシュによる攻撃を受け、DEXのbZxが提供するWBTCとの取引ペアが価格操作をされた。2020年8月末現在約33,000BTCに相当するWBTCがイーサリアム上発行されている。
BitGoをカストディアンとして必要とするWBTCに対し、renVMにより非中央集権的に発行することができるrenBTCがある。
イーサリアムDeFiのCRVとは、Curve Financeのガバナンストークンであり、2020年8月14日にコントラクトがデプロイされた。イールドファーミングとして年利100%前後を推移するCRVは、同年8月27日にCRVを1週間から4年ロックすることで、イールドファーミングの年利を2.5倍までブーストすることができる。
また2500CRV以上をロックすることで、Curveのガバナンスで投票を作成し、新しい実装提案を行うことができる。またCurveの初期流動性提供者はCRVをEarly usersとして別に分配され、時間とともに少しずつ報酬として配布される。
現在はUniswapやBinance、OKExなどにCRVが上場されており、売買することができる。
イーサリアムのUSDTとは、Bitfinexと同じ親会社であるiFinexの子会社”テザー社”が発行する自称ドルにペッグするステーブルコイン。当初はビットコインを利用したOmni Layer上で発行されていたが、2017年にイーサリアム上に移行を開始、現在はほとんどのUSDTがイーサリアム上で発行されている。
2017年11月にテザー社のUSDTウォレットから3億USDTがハッキングされ盗まれた。また2019年5月にはUSDTの裏付けとなるはずのドルをテザー社が100%保有していないことが判明し、74%のペッグになることがBitfinex顧問弁護士により明かされた。これによりテザーは1USDTが0.74ドルということになり、USDCと比較して使用や保管するにはリスクが高い。
2020年8月にはイーサリアムのサイドチェーンプロジェクトOMGネットワーク上でUSDtを発行し、Bitfinexが入出金に対応している。
イーサリアムのUSDCとは、1ドルにペッグするイーサリアム上のドルで、ステーブルコインの一つ。完全にDAOコントラクトで発行されるされるMaker DAOのDAIとは異なり、CircleとCoinbaseにより発行されている。発行の形態はUSDTと同様で、管理する企業にドルを支払うことで同数のUSDCが発行される。
USDCはステーブルコインブームの真っ只中、2018年9月にローンチした。現在はUniswapやCurve, dYdXなどのほとんどすべてのDEXで使用でき、CompoundやBlockFiなどのレンディングプラットフォーム、Coinbaseなどの仮想通貨取引所もビットコインやイーサリアムとの取引ペアを提供している。
74%しか裏付けのないUSDTとは異なり、USDCは保有してもリスクが少ないと言える。2020年8月末現在、14.16億USDCが発行されており、仮想通貨時価総額ランキングでは18位に君臨している。
イーサリアムDeFiのイールドファーミングとは、ETHやERC20トークン、流動性マイニングのLPトークンなどのイーサリアム上のアセットをコントラクトにロックまたはステーキングし、ガバナンストークンなどの利益を得ることを指す。イールドファーミングをすることを略してファーミングなどと呼び、イールドファーミングする投資家をファーマーなどとも呼ぶ。
このイールドファーミングではしばし、流動性マイニングと混同されることがあるが、流動性マイニングは流動性プールにアセットをデポジットして売買する流動性を提供し、そのスワップ手数料を収益としてもらうため、厳密には異なるとなる。また流動性マイニングを包括してイールドファーミングと呼ばれることもある。
イールドファーミングは大口投資家ほど高いリターンを取ることができ、イーサリアムガス代の高騰の原因ともなっている。Curveなどの流動性プールでは年利100%を超えるものも珍しくない。
イーサリアムDeFiの流動性プールとは、UniswapやCurveで提供されているETH/USDCなどの特定のアセット同士をスワップできるある種のDEXの取引ペアを指す。流動性プールでは多くのアセットがデポジットされている場合、例えば10,000ETHなどの大きな取引も問題なくできるが、流動性が低いつまりプールに少量のアセットしかデポジットされていない場合には取引価格のスリッページが発生する。
またUniswapの場合は流動性プールはETHとUSDCという2つのアセットで構成されているが、CurveやBalancerなどでは2つ以上のアセット、例えばUSDC/DAI/PAXのような3つ以上のアセットのプールも存在する。流動性マイニングではこの流動性プールに自分の資産をデポジットし、手数料を得ることができる。
イーサリアムDeFiでの流動性マイニングとは、UniswapやCurveなどの流動性プールにETHやUSDCなどのアセットをデポジットし、収益を得る行為を指す。ビットコインやイーサリアムのようなPoWにおけるハッシュ計算で報酬を受けることをマイニングというが、仮想通貨界隈では特定の動作に対して報酬が得られる場合、それらを”〇〇マイニング”と呼ぶ慣習がある。
流動性マイニングでは流動性プールに特定の資産をデポジットしてトレーダーが売買できる流動性を提供することで、その際のスワップ手数料を収益として得ることができる。これらの流動性マイニングはUniswapが元祖で、現在はCurve FinanceやBalancerなど、多くの流動性マイニングをすることができるコントラクトが存在する。
Curve Financeとは同価値を持つステーブルコインの流動性プールのDEX。Curve Financeのコンセプトとしては、USDCやDAI、renBTCやWBTCなどの同一のステーブルコインペアのプールを提供しており、Uniswapと同様の流動性マイニングでDeFiユーザーは手数料を報酬として得ることができる。
2020年8月時点ではUSDのステーブルコインとBTCのWrapコインで7プールが提供されているが、WETHには対応していない。Curve Financeは2020年1月にローンチ、8月14日にGitHub上に投稿されていた$CRVのガバナンストークンが何者かにデプロイされ、同月19日にQuantstampなどの監査企業により流動性マイニングのコントラクトの監査が無事終了。
14日にデプロイされた$CRVによるイールドファーミングは、年利100%を超えて最大で400%まで高騰した。2020年8月現在も、年利80%前後を維持している。
Uniswapとは、2018年11月にイーサリアム上でローンチした流動性とマーケットメイクのインセンティブを元にしたDEX(非中央集権取引所)を指す。Uniswapは簡単に言えばShapeShiftのイーサリアム版のようなもので、プール内のアセットの割合が1:1になるようにトレーダーがUniswapを利用して売買する流動性プールをコントラクトで提供している。また流動性プールにETHUSDCなどの流動性を提供する場合0.3%の手数料を得られ、このような収益を”流動性マイニング”などと呼ばれている。
2020年4月18日、UniswapのimBTCのトークン互換性不具合によりリエントランシー攻撃でUSDCやWBTC、WETHなど約27億円がハッカーにより盗まれた(UniswapではなくimBTCの問題)。Uniswapはプールの流動性提供設計を改良したUniswap V2を2020年5月にローンチしており、2020年8月現在はDeFiの売買中核DEXとして人気を博している。
2020年9月17日、Uniswapはガバナンストークンの$UNIをローンチ。この影響によりイーサリアムの1日のトランザクションは2018年の仮想通貨バブルを超えてATHとなった。
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