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仮想通貨(暗号資産)の「ステーキングETF」とはイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などのコンセンサスアルゴリズムとしてPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しているブロックチェーンにおいて、仮想通貨ETFが運用している現物をイーサリアムなどのステーキングを行い報酬を得て投資家に配当する形態のETF(上場投資信託)を指す。
対象的にビットコインETFではBTC現物はASICなどの専用機器によりマイニングしなければ報酬を産まないため、ゴールドETFのように利回りを産まない。
 
米SEC初のステーキングETFを承認 2025年3月31日、米国証券取引委員会(SEC)は有効登録届出書(Effective Registration Statement )によりREX SharesのイーサリアムステーキングETFとなる「REX-Osprey ETH +STAKING ETF」とソラナステーキングETFとなる「REX-Osprey SOL +STAKING ETF」を承認した。
その前日に米国証券取引委員会(SEC)は「ハウィーテストにおけるステーキングは投資契約ではなく、証券ではない」という見解を出しており、この承認のための声明であったと考えられる。
 

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仮想通貨(暗号資産)のグレースケールとは2013年に設立された老舗仮想通貨ファンド専門の資産運用会社。AUMは2021年時点で500億ドルを超えており、現在はビットコインETFとイーサリアムETFを4つ運用しており、ブラックロックに並ぶ巨額のETF運用となっている。
 
グレースケールの概要  
項目プロジェクト詳細 資産運用会社グレースケール 運用資産(AUM)500億ドル(7.6兆円)以上 ETF運用数4 ファンド数22 親会社DCG(Digital Currency Group) 公式X(Twitter)@Grayscale 創設年2013年  
ビットコインETFとイーサリアムETF 2013年にビットコイン現物(BTC)を運用するグレースケール・ビットコイン・トラスト(Grayscale Bitcoin Trust:$GBTC)をローンチし、2017年12月にイーサリアム現物(ETH)を運用するグレースケール・イーサリアム・トラスト(Grayscale Ethereum Trust:$ETHE)を私募ファンドとしてローンチ。
2017年からGBTCを現物型ビットコインETFへと変換する申請を米国証券取引委員会(SEC)に行ったが、度々否決。2023年にブラックロックがビットコインETFを申請したことで2024年1月にビットコインETFへと変換された。
ETHEがイーサリアムETFに変換されたのは2024年5月23日に承認され、同年7月23日よりイーサリアムETFとして取引が開始された。
 
グレースケールがOPトークンの運用を開始 グレースケールは2024年12月13日、イーサリアムL2でありコインベースのBaseチェーンやChatGPTを開発するOpenAIのCEO、サム・アルトマン氏のWorld Chain($WLD)が採用するOP Stackを提供する「Optimism」のOPトークンを運用する「Grayscale Optimism Trust(グレースケール・オプティミズム・ファンド)」を新たにローンチした。このOptimism TrustではイーサリアムL2初の仮想通貨ファンドとなり、新たな時代の幕開けとなった。
 
 
グレースケールが運用する仮想通貨ファンド一覧 2024年12月現在、グレースケールが運用する仮想通貨ファンドは下記表の22種類となっている。
仮想通貨ファンド名運用仮想通貨分類 Grayscale Optimism TrustOPL2 Grayscale Sui TrustSUIMOVEチェーン Grayscale Aave TrustAAVEDeFi Grayscale MakerDAO TrustMKRDeFi Grayscale Chainlink TrustLINKDeFi Grayscale Lido DAO TrustLDOLST Grayscale Solana TrustSOLSolana Grayscale Decentralized Finance (DeFi) FundUNI, AAVE, MKR, LDO, SNXDeFi Grayscale Bittensor TrustTAODePIN Grayscale Decentralized AI FundFIL, NEAR, RNDR, LPT, TAODePIN Grayscale Filecoin TrustFILEDePIN Grayscale Livepeer TrustLPTDePIN Grayscale Basic Attention Token TrustBATERC20トークン Grayscale Avalanche TrustAVAXEVMチェーン Grayscale Near TrustNEARNear Grayscale Decentraland TrustMANANFT Grayscale Stellar Lumens TrustXLMStellar Grayscale Stacks TrustSTXビットコインL2 Grayscale Bitcoin Cash TrustBCHビットコインフォーク Grayscale Litecoin TrustLTCライトコイン Grayscale XRP TrustXRPリップル Grayscale Zcash TrustZEC匿名
イーサリアムの「Linea」とはzk-Rollupを採用したイーサリアムL2のいわゆるzkEVMプロジェクトの1つであり、Metamask(メタマスク)の開発でも知られる老舗イーサリアムスタート「Consensys」の開発チェーン。ガバナンストークンであるLINEAトークンは2025年第1四半期にエアドロップが予定されており、エアドロップキャンペーンとなるLXP及びDeFiのLPで獲得できたLXP-Lの配布は2024年11月25日に既に終了している。
 
Lineaの概要 Lineaの概要は下記表の通りとなる。
 
開発元Consensys 公式X(Twitter)@LineaBuild メインネットローンチ2023年8月16日 資金調達額6.5億ドル(990.28億円) トークンシンボル$LINEA 関連プロダクトMetamask 種類zkEVM コア技術zk-Rollup 創設年2015年 トークン配布方法エアドロップ(未TGE) 総発行数未発表 ガスETH コントラクト(Linea)未発表  
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仮想通貨(暗号資産)のZKとはイーサリアムL2でzkEVMである「zkSync」が発行しているガバナンストークンであり、将来的にzkSyncのシーケンサーの分散にステーキングで使用されるトークンを指す。ZKはZero Knowledgeの略でもあり、イーサリアムが次世代ブロックチェーンとして導入する次世代の証明でもある。
 
ZKトークンの概要 zkSyncのZKトークンの概要は以下の表の通りとなる。
 
開発元Mater Labs 公式X(Twitter)@zksync メインネットローンチ2023年3月28日 資金調達額4.58億ドル(698.22億円) トークンシンボル$ZK プロダクトZK Stack 種類zkEVM コア技術zk-Rollup 創設年2018年 トークン配布方法エアドロップ 総発行数210億ZK ガスETH コントラクト(zkSync Era)0x5A7d6b2F92C77FAD6CCaBd7EE0624E64907Eaf3E  
イーサリアムのAligned LayerとはEigenLayerのAVSの1つで、いわゆるArbitrumやOptimismに代表されるようなイーサリアムL2ではなく、イーサリアムに10%のコストで検証できるZK proofs(ゼロ知識証明)を分散証明ネットワークを指す。
 
Aligned Layerの概要  
開発元Aligned Layer 公式X(Twitter)@alignedlayer メインネットローンチ2024年11月30日 資金調達額1850万ドル(28.23億円) トークンシンボル$ALIGN 対応チェーンイーサリアム 種類分散証明AVS コア技術ゼロ知識証明 創設年2024年 トークン配布方法エアドロップ(未TGE) 総発行数100億ALIGN  
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仮想通貨(暗号資産)のEIGENトークンとはイーサリアムのリステーキングを活用したDAレイヤーである「EigenLayer」のガバナンストークンを指す。
 
EIGENトークンの概要  
開発元EigenLabs 公式X(Twitter)@eigenlayer メインネットローンチ2024年4月9日 資金調達額1.664億ドル(250.63億円) トークンシンボル$EIGEN 対応チェーンイーサリアム 種類DAレイヤー コア技術リステーキング 創設年2021年 トークン配布方法エアドロップ コントラクト(Ethereum)0xec53bF9167f50cDEB3Ae105f56099aaaB9061F83  
イーサリアムブリッジのHyperlaneとはEigenLayerのAVSであり、ブリッジをプロジェクトがネィティブ統合することが可能なBaaS(Bridge as a Service)を指す。競合となるのはOrbiter FinanceなどのブリッジではなくLayerZeroといえる。イーサリアムエコシステム以外ではDAレイヤーのCelestia(TIAトークン)を含むComosチェーンなどのブリッジにも対応している。
 
Hyperlaneの概要  
開発元Hyperlane 公式X(Twitter)@hyperlane 資金調達額1850万ドル(28.23億円) トークンシンボル$HYPE 対応チェーン82チェーン 種類ブリッジAVS コア技術EigenLayer AVS 創設年2022年 トークン配布方法エアドロップ(未TGE)  
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Hyperlaneを採用したプロジェクト一覧 2024年12月時点でHyperlaneを採用したプロジェクト及びブリッジは下記表の通りとなる。
 
プロジェクト名対応トークン対応チェーン公式ブリッジ CelestiaTIA14チェーンNexus HyperlanecbBTC12チェーンSuper Bridge RenzoezETH12チェーンRenzo Bridge ElixirdeUSD/fastUSD2チェーンElixir Bridge StrideTIA4チェーンStride Bridge EclipsetETH2チェーンEclipse Bridge InjectiveINJ3チェーンInjective Bridge Cheese ChainUSDC2チェーンCheese Chain Bridge  
仮想通貨のCelestiaとはイーサリアムのBeacon ChainとETH1エンジンというモジュラーチェーン構造のアプローチを参考にしたDAレイヤープロジェクトを指す。2024年12月現在、CelestiaをDAレイヤーとして採用して実際に使用しているRollupなどのプロジェクトは20にのぼる。
 
Celestiaの概要  
開発元Celestia 公式X(Twitter)@celestia メインネットローンチ2023年10月31日 資金調達額1.56億ドル(238.92億円) トークンシンボル$TIA 対応チェーンCosmos 種類DAレイヤー コア技術データ可用性(Data Availability) 創設年2019年 トークン配布方法エアドロップ ガス$TIA  
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Celestiaを採用したプロジェクト一覧 Celestiaを採用したプロジェクトは下記表の通りとなる。
 
プロジェクト名公式Twitter(X)トークンシンボル Eclipse@EclipseFNDN/A Manta Network@MantaNetworkMANTA Karak Network@Karak_NetworkN/A B3@b3dotfunN/A Orderly Network@OrderlyNetworkN/A Aevo@aevoxyzAEVO LightLink@LightLinkChainN/A Ancient8@Ancient8_ggA8 Derive(元Lyra)@derivexyzLYRA Public Goods@pgn_ethHYPR Gold@GoldChainDevONCHAIN HAM@HamOnWarpcastN/A Onchain@onchaincoinN/A Forma@FormachainN/A Flame@Flame_evmN/A Bittendo@TheRealBittendoN/A Eternal AI@CryptoEternalAIN/A Turbo@TurboFNDN/A Hypr Network@hypr_networkN/A Stack.so@stackdotsoN/A  
DAレイヤープロジェクトの一覧 Celestiaと同様のDAレイヤープロジェクトは下記表の通りとなる。
公式X(Twitter)資金調達額(ドル)資金調達額(円換算)シンボル @ethereum1866万ドル28.4億円ETH @eigenlayer1.644億ドル250.93億円EIGEN @CelestiaOrg1.159億ドル170.33億円TIA @AvailProject7500万ドル114.48億円AVAIL @0G_labs3500万ドル53.42億円N/A @dymension670万ドル10.23億円DYM
イーサリアムのEigenLayer($EIGEN)とはETHのリステーキングからイーサリアムのセキュリティ恩恵を受けるDAレイヤーであり、AVSプラットフォームを指す。EigenLayerの読み方は「エイゲンレイヤー」ではなく正しくは「アイゲンレイヤー」と読む。2024年12月現在、EigenLayerのAVSプロジェクトは40を超えている。
 
EigenLayerの概要  
開発元EigenLabs 公式X(Twitter)@eigenlayer メインネットローンチ2024年4月9日 資金調達額1.664億ドル(250.63億円) トークンシンボル$EIGEN 対応チェーンイーサリアム 種類DAレイヤー コア技術リステーキング 創設年2021年 トークン配布方法エアドロップ コントラクト(Ethereum)0xec53bF9167f50cDEB3Ae105f56099aaaB9061F83  
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AVSの一覧 EigenLayerを採用したAVSは下記表の通りとなる。
 
プロジェクト名公式Twitter(X)AVSの分類トークンシンボル Espresso@EspressoSysAVSN/A ether.fi@ether_fiAVS/LRTETHFI Polymer@Polymer_LabsAVS/ブリッジN/A Puffer Finance@puffer_financeAVS/LRTPUFFER Aligned Layer@alignedlayerAVSN/A RedStone Oracles@redstone_defiAVS/オラクルN/A Renzo Protocol@RenzoProtocolAVS/LRTREZ MegaETH@megaeth_labsAVS/L2N/A Hyperlane@hyperlane_xyzAVSN/A OmniNetwork@OmniFDNAVSN/A Lagrange@lagrangedevAVSN/A Opacity Network@OpacityNetworkAVS/zkTLSN/A Nuffle Labs@nufflelabsAVS/リステーキングN/A Gasp@Gasp_xyzAVSN/A Blockless@theblocklessAVS/DePinN/A Predicate@0xPredicateAVS/分散ルールN/A Venn@VennBuildAVS/セキュリティN/A Treasure DAO@Treasure_DAOAVS/ゲームN/A Layer@LayerOnEthAVS/SDKN/A Silence Laboratories@silencelabs_slAVS/MPCN/A Atla@BuildOnAtlasAVSN/A Inco Network@inconetworkAVS/FHEチェーンN/A Anzen Protocol@AnzenProtocolAVS/ペイメントN/A Camp Network@Camp_L2AVS/モジュラーL2N/A Parasail@parasailnetworkAVS/DePinN/A Skate@skate_chainAVS/ステートレスN/A Versatus@VersatusLabsAVS/DappsN/A Witness Chain@witnesschainAVSN/A Automata Network@AutomataNetworkAVS/Multi-proverATA Fairblock Network@0xfairblockAVS/プライバシーN/A Helix@zkhelixlabsAVS/OmniVMN/A Drosera Network@DroseraNetworkAVSN/A Brevis@brevis_zkAVS/ComposerN/A Cartesi@cartesiprojectAVS/Linux RollupCTSI Ditto Network@Ditto_NetworkAVS/自動実行N/A Edgeless Network@EdgelessNetworkAVS/0手数料チェーンN/A eOracle@eoracle_networkAVS/OracleN/A QuillAI Network@QuillAI_NetworkAVS/AIN/A Risk Layer@risk_layerAVS/セキュリティミドルウェアN/A Solera Finance@SoleraFinanceAVS/ステーブルコインN/A UniLink Network@UniLink_NetworkAVS/AIN/A Witness Chain@witnesschainAVS/DePinN/A  
DAレイヤーの一覧 EigenLayerと同様のDAレイヤーには下記のようなプロジェクトがあります。
 
公式X(Twitter)資金調達額(ドル)資金調達額(円換算)シンボル @ethereum1866万ドル28.4億円ETH @eigenlayer1.644億ドル250.93億円EIGEN @CelestiaOrg1.159億ドル170.33億円TIA @AvailProject7500万ドル114.48億円AVAIL @0G_labs3500万ドル53.42億円N/A @dymension670万ドル10.23億円DYM  
イーサリアムのSynthetixとは合成資産を発行するDeFiのデリバティブプロトコルであり、ステーブルコインのsUSDの発行元を指す。
 
Synthetix(SNX)の概要  
対応チェーンイーサリアム, Arbitrum, Optimism, Base 種類DeFiデリバティブ コア技術合成資産 創設年2017年 資金調達額6610万ドル(100.82億円) 公式X(Twitter)@synthetix_io トークンシンボルSNX トークン配布方法ICO コントラクト(Ethereum)0x57Ab1ec28D129707052df4dF418D58a2D46d5f51 コントラクト(Base)0x0E1694483eBB3b74d3054E383840C6cf011e518e コントラクト(Arbitrum)0xb2F30A7C980f052f02563fb518dcc39e6bf38175 コントラクト(Optimism)0x8c6f28f2F1A3C87F0f938b96d27520d9751ec8d9  
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仮想通貨(暗号資産)のcbBTCトークンとは米最大手コインベースが発行するイーサリアム及びL2、ソラナ上のビットコインを指す。cbBTCはビットコイン現物の裏付けを持ち1:1で発行されるいわゆるWBTCがイーサリアムに導入したWrappedトークンの1種である。
 
cbBTCの概要  
開発元コインベース 対応チェーンイーサリアム, Arbitrum, Base, Solana 種類Wrappedトークン 創設年2012年 メインネットローンチ2024年8月20日 資金調達額5.74億ドル(875.74億円) 公式X(Twitter)@CoinbaseAssets トークンシンボルcbBTC 総発行数20863.44709147cbBTC(*2024年12月現在) コントラクト(Ethereum)0xcbB7C0000aB88B473b1f5aFd9ef808440eed33Bf コントラクト(Base)0xcbB7C0000aB88B473b1f5aFd9ef808440eed33Bf コントラクト(Arbitrum)0xcbB7C0000aB88B473b1f5aFd9ef808440eed33Bf コントラクト(Solana)cbbtcf3aa214zXHbiAZQwf4122FBYbraNdFqgw4iMij  
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仮想通貨(暗号資産)のcbETHトークンとは米最大手コインベースが発行するLST(流動性ステーキングトークン)を指す。ユーザーはcbETHを保有または発行することでイーサリアムのバリデータ報酬を受け取ることができ、cbETHの価格に反映されるLido FinanceのstETH(wstETH)と同様のリベースの仕組みを持つ。
cbETHはOP Stack採用のイーサリアムL2の同社BaseチェーンやイーサリアムメインネットなどでDeFi利用が可能。
cbETHの概要  
項目詳細 発行元コインベース 対応チェーンイーサリアム, Baseチェーン 種類LST(仮想通貨取引所) 創設年2012年 メインネットローンチ2024年8月24日 資金調達額5.74億ドル(875.74億円) 公式X(Twitter)@CoinbaseAssets トークンcbETH 総発行数437275.68cbETH(*2024年12月) コントラクト(Ethereum)0xBe9895146f7AF43049ca1c1AE358B0541Ea49704 コントラクト(Base)0x2Ae3F1Ec7F1F5012CFEab0185bfc7aa3cf0DEc22  
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ビットコインのBabylonとはBTCのステーキングを活用してDeFiを提供するビットコインステーキングプロジェクトを指す。
 
Babylonのプロジェクト概要  
開発元Babylon Labs 対応チェーンビットコイン 種類ビットコインステーキング コア技術Cosmos SDK 創設年2022年 メインネットローンチ2024年8月22日 資金調達額9600万ドル(146.37億円) 公式X(Twitter)@babylonlabs_io トークンN/A  
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イーサリアムのElixirとは合成資産ステーブルコインdeUSDを活用した分散マーケットメイカープロトコルを指し、ElixirはDPoSのモジュラーチェーンのDeFiネットワークである
Elixirの概要  
対応チェーンイーサリアム(deUSD) 種類分散マーケットメイカー 創設年2022年 資金調達額1460万ドル(21.9億円) 公式X(Twitter)@elixir トークンシンボルN/A DEX採用dYdX, Satori, Blufin,  
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イーサリアムのAVSとはリステーキングのDAレイヤーである「EigenLayer($EIGEN)」上に展開するプロジェクトを指し、「Actively Validated System」の略である。いわゆるCelestiaのモジュラーチェーンアプローチを取るプロジェクトであり、Rollupを採用したL2やHyperlaneのようなブリッジの例もある。
 
AVSの一覧 EigenLayerのAVSの一覧と分類は下記表のようになっている。
プロジェクト名公式Twitter(X)AVSの分類トークンシンボル Espresso@EspressoSysAVSN/A ether.fi@ether_fiAVS/LRTETHFI Polymer@Polymer_LabsAVS/ブリッジN/A Puffer Finance@puffer_financeAVS/LRTPUFFER Aligned Layer@alignedlayerAVSN/A RedStone Oracles@redstone_defiAVS/オラクルN/A Renzo Protocol@RenzoProtocolAVS/LRTREZ MegaETH@megaeth_labsAVS/L2N/A Hyperlane@hyperlane_xyzAVSN/A OmniNetwork@OmniFDNAVSN/A Lagrange@lagrangedevAVSN/A Opacity Network@OpacityNetworkAVS/zkTLSN/A Nuffle Labs@nufflelabsAVS/リステーキングN/A Gasp@Gasp_xyzAVSN/A Blockless@theblocklessAVS/DePinN/A Predicate@0xPredicateAVS/分散ルールN/A Venn@VennBuildAVS/セキュリティN/A Treasure DAO@Treasure_DAOAVS/ゲームN/A Layer@LayerOnEthAVS/SDKN/A Silence Laboratories@silencelabs_slAVS/MPCN/A Atla@BuildOnAtlasAVSN/A Inco Network@inconetworkAVS/FHEチェーンN/A Anzen Protocol@AnzenProtocolAVS/ペイメントN/A Camp Network@Camp_L2AVS/モジュラーL2N/A Parasail@parasailnetworkAVS/DePinN/A Skate@skate_chainAVS/ステートレスN/A Versatus@VersatusLabsAVS/DappsN/A Witness Chain@witnesschainAVSN/A Automata Network@AutomataNetworkAVS/Multi-proverATA Fairblock Network@0xfairblockAVS/プライバシーN/A Helix@zkhelixlabsAVS/OmniVMN/A Drosera Network@DroseraNetworkAVSN/A Brevis@brevis_zkAVS/ComposerN/A Cartesi@cartesiprojectAVS/Linux RollupCTSI Ditto Network@Ditto_NetworkAVS/自動実行N/A Edgeless Network@EdgelessNetworkAVS/0手数料チェーンN/A eOracle@eoracle_networkAVS/OracleN/A QuillAI Network@QuillAI_NetworkAVS/AIN/A Risk Layer@risk_layerAVS/セキュリティミドルウェアN/A Solera Finance@SoleraFinanceAVS/ステーブルコインN/A UniLink Network@UniLink_NetworkAVS/AIN/A Witness Chain@witnesschainAVS/DePinN/A  
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イーサリアムのDAレイヤー (またDAチェーン)とはRollupなどを採用したL2、またはAVSがトランザクション情報などの検証に必要なデータを書き込みをするレイヤーを指す。DAレイヤーにはリステーキングベースのEigenLayer(EIGENトークン)やモジュラーチェーンを構築するCelestia(TIAトークン)などがある。
 
DAレイヤーの一覧 DAレイヤーには下記のようなプロジェクトがあります。
 
公式X(Twitter)資金調達額(ドル)資金調達額(円換算)シンボル @ethereum1866万ドル28.4億円ETH @eigenlayer1.644億ドル250.93億円EIGEN @CelestiaOrg1.159億ドル170.33億円TIA @AvailProject7500万ドル114.48億円AVAIL @0G_labs3500万ドル53.42億円N/A @dymension670万ドル10.23億円DYM  
イーサリアムETFとは主に米国における米国証券取引委員会(SEC)によってローンチ、及び上場が承認されたイーサリアムのETF(上場投資信託)を指す。
 
イーサリアムETFの種類 イーサリアムETFには主に3種類のETFが存在し、
 
・現物型イーサリアムETF
・先物型イーサリアムETF(イーサリアム先物ETF)
・レバレッジ型イーサリアムETF
 
となっている。
米国において最初となるイーサリアムETFは「CMEイーサリアム先物を運用するイーサリアム先物ETF」であり、VanEckやValkyrieのイーサリアム先物ETFがSECによって2023年9月29日に承認された。
その後ETH現物を運用するいわゆる「現物型イーサリアムETF」は遅れるところ8ヶ月後の2024年5月23日にSECによりローンチが承認された。先物型イーサリアムETFと異なり現物型イーサリアムETFではブラックロックが筆頭となってETFを申請しており、実際の取引が承認されたのは2024年7月23日となった。その間にイーサリアムレバレッジETFが初めて承認され、「Volatility Shares 2x Ether Strategy ETF:$ETHU」が2024年6月4日より取引を開始している。
 
 
現物型イーサリアムETF一覧 2025年5月現在、現物型イーサリアムETFはSECによって9つ承認されており取引されている。
 
No.ETF運用会社シンボルETF名AUM(運用額)ETH運用数 1ブラックロックETHAiShares Ethereum Trust ETF2,966.59億円1,139,8141,139,814 2グレースケールETHEGrayscale Ethereum Trust ETF3,001.76億円1,153,3281,153,328 3グレースケールETHAGrayscale Ethereum Mini Trust ETF1,154.05億円443,404443,404 4フィデリティFETHFidelity Ethereum Fund999.37億円383,973383,973 5ビットワイズETHWBitwise Ethereum ETF246.00億円94,51794,517 6ヴァンエッグETHVVanEck Ethereum ETF116.26億円44,66844,668 7フランクリン・テンプルトンEZETFranklin Ethereum ETF30.65億円11,77511,775 8インベスコQETHInvesco Galaxy Ethereum ETF19.56億円7,5167,516 921シェアーズCETH21Shares Core Ethereum ETF23.29億円8,9488,948  
*AUM及びETH保有数は2024年11末時点
 
先物型イーサリアムETF一覧  
No.ETF運用会社シンボルETF名AUM(運用額) 1ヴァンエッグEFUTVanEck Ethereum Strategy ETF$19,670,000 2プロシェアーズEETHProShares Ether ETF$19,840,000 3ビットワイズAETHBitwise Ethereum Strategy$7,890,000 4アークARKZARK 21Shares Active Ethereum Futures Strategy ETF$6,790,000  
*AUMは2024年11末時点
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仮想通貨(暗号資産)におけるTGEとは「Token Generation Event」の略で、エアドロップにおけるトークンを発行できるようになる日を指す。2024年現在のエアドロップにおいて、エアドロップを発表しても広告のように使えるためTGEの詳細を同時に発表しないことが多い。そのため常にX(Twitter)で最新のエアドロップ情報を追う必要がある。
イーサリアムのBlobsとは新たなトランザクション形式を指し、2024年3月13日に大型アップデートとなる「Dencun(デンクン)」でイーサリアムメインネットに実装された。
Proto-Dankshardingでの実装 BlobsはDencunアップデートで導入されたEIP-4844、通称Proto-Danksharding(プロト・ダンクシャーディング)によって使用することができる新たなイーサリアムのトランザクションタイプである。Dencunアップデート前まではArbitrumやOptimism、zkSyncなどのzkEVMによるRollupの書き込みはCALLDATAでイーサリアムブロックに取り込まれていた。
一方でProto-Dankshardingでは「Blobs」というトランザクション形式でイーサリアムの通常のブロック外に格納することで、Rollupを採用したL2などのネットワークが必要とする手数料を減らすことが可能となる。BlobsはArbitrumやOptimismのようなFraud Proof型のOptimistic Rollupのために最大で18日間(4096 Epoch)保管される。
これによりL2のガス代は最大で100分の1まで低下することになり、イーサリアムのロードマップである「Rollup中心のスケーリング」への大きな一方となる。
 
開発ロードマップThe Surge このProto-Danksharding及びBlobsはイーサリアムの開発ロードマップのフェイズにおける「The Surge」にあたり、開発進行状況は中盤くらいまで進んだということになる。今後はThe SurgeとしてはイーサリアムとしてのDA(データ可用性)を高めるDASを導入することが目的とされており、Proto-DankshardingのBlobsはその前段階ということになるだろう。
 
Blobsに対応するL2一覧 Blobsに対応するL2及びzkEVMは下記となる。
 
・Starknet
・Base
・Arbitrum
・Optimism
・zkSync Era
仮想通貨(暗号資産)におけるSAFTとは「Simple Agreement for Future Tokens」の略であり、つまりブロックチェーンスタートアッププロジェクトが開発資金や運営資金の調達を将来的なトークンの付与と引き換えに行う資金調達方法の1つを指す。
エアドロップにおいてはSAFTは非常に重要となり、TGEで新規発行される仮想通貨の裏付けを担い、価格をFDVなどのセクターで予測することが可能となる。
仮想通貨(暗号資産)におけるエアドロップとは、利用しているユーザーに対して発行したガバナンストークンなどの仮想通貨を付与することを指す。エアドロップは必ずしもトークン発行時だけでなく、イーサリアムL2の”Optimism”などは3回に渡ってOPトークンのエアドロップを行っている。
 
高額エアドロップを得るには? エアドロップでは高額になるケースなどが多くあり、イーサリアムL2のパーペチュアルDEXのdYdXが2021年9月に発行したDYDXトークンでは最大で1アカウント(EOA)につき1500万円を記録した。
 
 
このようなエアドロップの対象になるにはエアドロップの公式発表がある1ヶ月前までにそのプロトコル(L2、zkEVM、DeFi、NFTなど)を利用しておく必要がある。
2023年までのArbitrumのARBトークンの例では
 
・アクティブユーザー(2ヶ月、6ヶ月、9ヶ月以上)
・出来高が1万ドル、5万ドル、10万ドル以上
・公式ブリッジを使い、1万ドル、5万ドル、25万ドルをブリッジ
・4TX、10TX、25TX、100TXの利用
 
などの条件が設けられており、これらを全てクリアした場合には最大数のエアドロップが付与されている。
 
2023年はエアドロップの年 2023年に入ってOP Stackを採用したイーサリアムのL2やzkEVMなどが多くローンチしており、10チェーン以上のエアドロップを狙うことができる。
高額のエアドロップが狙えるチェーンとしては14種類のL2、zkEVM、ブリッジなどがある。
 
チェーン名コア技術開発元 zkSync ErazkEVMMatter Labs StarknetCarioVMStarkWare LineazkEVMConsensys Polygon zkEVMzkEVMPolygon Labs ScrollzkEVMScroll.io TaikozkEVMTaiko Labs BaseOP StackCoinbase ZoraOP StackZora Labs MantleOP StackBitDAO DeBank ChainOP StackDeBank MantaPolygon CDKp0x Labs LayerZeroBaaSLayerZero Labs WormholeBaaSWormhole Labs Orbiter FinanceブリッジOrbiter Finance  
 
Cboeとは”Chicago Board Options Exchange(シカゴ・ボード・オプション・取引所)”の略で、日本ではシカゴ・オプション取引所として知られている。1973年にCboeは創設され、最初のオプション取引市場となった。2017年にビットコイン先物のローンチをいち早く発表し、CMEと同様に仮想通貨先物を提供していた。
 
ビットコイン先物ローンチ ビットコイン先物のローンチを発表したのはCMEが先であり、2017年10月31日突如として仮想通貨市場への参入を発表。その後Cboeは2017年12月4日にCMEよりも先となる同年12月11日にビットコイン先物(ティッカー:XBT)を開始すると発表した。
一方でCMEのビットコイン先物の出来高が順調に増加する一方、2019年3月よりビットコイン先物の取引を廃止することを発表した。
 
ビットコイン現物ETF 一方で2018年7月にCboeはゴールドETFの老舗”VanEck(ヴァンエッグ)”と提携しビットコイン現物ETFを申請、2019年までビットコイン現物ETFの承認を米国証券取引委員会(SEC)に戦略的に上場審議を委ねていたものの承認の可能性がないとして取り下げを行った。
その後最大手資産運用会社のフィデリティ(Fidelity)とブラックロックのビットコイン現物ETF申請に続いて2023年に再度挑戦中となっている。
 
仮想通貨の”DeBank”とはイーサリアム及びEVMチェーンを対象にしたポートフォリオアグリゲーターを指す。DeBankは2023年にOP Stackを採用した独自L2チェーンである”DeBank Chain(デバンクチェーン)のローンチを発表した。2023年10月時点ではMOVEチェーンやビットコインなどその他EVM以外のブロックチェーンには対応していない。
DeBankはMetamaskに変わるWeb3ウォレットインターフェイス「Rabby」を開発しており、DeFiにとっての必須ツールとなっている。
DeBankの概要  
分類アグリゲーター 設立2018年 資金調達2,500万ドル チェーンタイプL2(テストネット) コア技術OP Stack 本社シンガポール  
*プロジェクト別の資金調達額などのデータはこちら
 
DeBankを使う利点 DeBankはいわゆる”ポートフォリオアグリゲーター”であり、対象のEOAを入力または接続することでイーサリアムやL2、EVMチェーン上のLPトークンやレンディング、イールドファーミングのポジションや発行していない報酬を一覧で表示してくれるサービスである。つまり本来は過去のトランザクションをオンチェーンデータで自己分析するか、対象のDeFiやNFTプロジェクトの公式UIからしか確認できなかった作業をスマートフォンやタブレット端末などからも気軽に確認でき、ポートフォリオ管理を用意にしてくれるという利点がある。

出典:DeBank – a16zのポートフォリオ
 
DeBankのWeb3ソーシャル・ネットワーク DeBankはこのポートフォリオアグリゲーターに加え、自身のイーサリアム及びEVMチェーンの資産(Net Worth)を基準としたWeb3 SNSを提供しており、X(Twitter)に変わる新たな仮想通貨コミュニティを形成している。
DeBankのWeb3 SNSではXなどにおける公式プロジェクトなどのなりすましをその対象アカウントのNet Worth、つまり保有する資産で判断することができる他、そのアカウントのフォロワーのNet Worthの合計を表すTVF(Total Value of Followers)という独自基準を実装している。これらを使用し、XでいうタイムラインとなるStream(ストリーム)でイーサリアムユーザーごとにやり取りをすることができる。
ユーザーの影響力はこのTVFに依存し、シビル攻撃によるステルスマーケティングやフィッシングなどを予防することが可能となっている。
 
Web3 IDの発行 DeBankではこれらの機能を無料で使用できる一方、ENSと似たDeBank専用の識別IDとなる”Web3 ID”を提供している。このWeb3 IDでは96ドルの支払いをDeBank L2にUSDCやUSDTなどのステーブルコインを入金してする必要があり、シビルではない証明の基準となるとされている。
DeBankは同社のデータをGitHub上で他プロジェクトが利用できるように公開しており、Web3 IDの発行はシビルではないという条件を採用していることから、TrustGoのようにエアドロップの基準として今後使われていく可能性は高いといえる。
 
DeBankのエアドロップ DeBankでは設定の中に「Tokens」という項目があり、DeBank Chainが2024年にローンチを予定していることから、独自トークンの発行及びエアドロップが期待されている。このエアドロップの条件にWeb3 IDの発行が採用されると考えられており、シビルではないことを証明する手段となる可能性は高い。

仮想通貨エアドロップ関連ツールの”Nomis”とは、イーサリアム及びL2、EVMチェーンにおけるオンチェーン・リピュテーション(Web3リピュテーション)をスコア化するプロジェクトを指す。
 
NomisとLayerZero NomisはLayerZero公式が紹介したことで一躍有名となり、Trusta Labsの提供するTrustGoと同様のエアドロップにおける”オンチェーン・リピュテーション”をスコア化するプロジェクト。このリピュテーションスコアにより将来的シビルかを判断し、エアドロップ獲得に影響が出ると見られるだろう。
Nomisでは署名したEOAがこれまでに使用したLayerZeroを採用しているプロジェクトの分析をすることができ、
・出来高
・ソースチェーン
・ソースチェーンのコントラクト数
・トランザクション数
・NFTのブリッジ数
・使用したプロトコル
を知ることができる。
つまりLayerZeroのエアドロップにおいて自分が使用したコントラクトやソースチェーンをDuneなどのエアドロップランキングより正確に知ることができるという大きな利点がある。ただしディスティネーションチェーンは個別のトランザクション履歴を分析する必要がある。
 
zkSync Eraの対応 Nomisは同様に高額エアドロップが期待されているzkSync Eraにも対応しているが、LayerZeroほどのカバーは少なくスコアのみのとなっている。そのためzkSync Eraのオンチェーン・リピュテーションを測るにはTrsuta Labsの提供するTrustGoを使用する方がより正確にスコアを測ることができるだろう。
 
Nomisの対応プロジェクト一覧  
対応プロジェクトチェーン LayerZeroArbitrum zkSynczkSync Era Polygon zkEVMPolygon zkEVM Multichain(ETH,MATIC,BNB)Polygon クロスチェーンDeFiOptimism
仮想通貨の”イーサリアム先物ETF”とは、CMEが提供するETHデリバティブ取引のイーサリアム先物をベースとして運用を行う上場投資信託(ETF)を指す。
 
イーサリアム先物ETF イーサリアム先物ETF(Ethereum Future ETF)とは現物のETHに直接投資するのではなく、CMEが提供するイーサリアム先物を介して運用を行う上場投資信託である。イーサリアム先物ETFではイーサリアム現物ETFと異なり、イーサリアム先物のコントラクトを売買することになり、さらにCMEのイーサリアム先物はキャッシュセトルつまり現物取引ではないデリバティブ取引であるため直接的なETH現物に資金が流れる訳では無い。
米国における初となるビットコインETFも同様にCMEのビットコイン先物に投資を行うビットコイン先物ETFが初の承認となり、2023年9月現在もビットコイン現物に直接投資を行ういわゆる”ビットコイン現物ETF”の承認事例はない。
 
SECによるイーサリアム先物ETFの承認 2023年8月29日、米国証券取引委員会(SEC)は米国で初となるValkyrieのイーサリアム先物ETFが承認された。またゴールドETFの老舗でValkyrie同様にビットコイン先物ETFを提供しているVanEckも同時に承認される見込みだとされている。
 
仮想通貨における”TrustGo”とは、Trusta Labsによって提供されているイーサリアムまたはイーサリアムL2のアカウント(EOA)におけるリピュテーションをAIでスコア化するサービスを指す。
 
TrustGoにおけるオンチェーンスコア TrustGoではMetamaskなどのEVMチェーンに対応したWeb3ウォレットを接続することで、自身のEOAや他ユーザーのアカウントのリピュテーションを知ることができる。主なリピュテーションを構成するのは下記5つでグラフ化し、最終的にMEDIAスコアとして総合評価している。
 
Identity:エアドロップなどEOA固有の項目
Age:EOAの使用開始時期等
Monetary:出来高や保有残高等
Engagement:日/週/月ごとのTX等
Diversity:利用しているコントラクト数等  

 
MEDIAスコアとは? Trusta Labsは独自技術でイーサリアムのオンチェーン・リピュテーションを数値化しているMEDIAスコアとは上記でみた5つの評価項目であるMonetary, Engagement, Diversity, Identity, そしてAgeの頭文字を取ったM.E.D.I.A. を表している。
このMEDIAスコアが高いほどそのイーサリアムアカウントはリピュテーションが高いということを意味し、シビルアカウントとしてエアドロップの対象外になりづらいということになる。
 
zkSync/Starknetのエアドロップランキング TrustGoでは唯一イーサリアムL2でzkEVMのzkSync EraとCarioVMのStarknetのエアドロップランキングを提供している。このエアドロップランキングではMEDIAスコアを通じて参加している300万アカウント以上の中からランキング付けし、シビル認定されていなければ上位で高額エアドロップを獲得できる可能性が高いといえるだろう。
 
 
TrustGoを利用したエアドロップの事例 モジュラーブロックチェーンのCelestia(セレスティア)が2023年9月26日にTIAトークンのエアドロップを発表。このCelestiaでは初めてTrsutGoがエアドロップのイーサリアムアカウント評価に利用され、リピュテーションを利用した初の事例となった。
TrustGoの他にも今後OP StackでのL2チェーンを発表したDeBankやNomis、Gitcoin Passportなどが利用または連携してLayerZeroやzkSyncなどの高額エアドロップが見込まれる際に使用される可能性が高いだろう。
 
 
チャプターイレブンにおける”クローバック”とは、破産したFTXなどのような仮想通貨取引所が破産財産に帰属すべきだとした”Preference Claim”として過去の支払いや引出しなどを巻き戻すことを指す。
 
クローバックは高いコストがかかる チャプターイレブンにおいて再建を目指す破産した企業は同社の破産財産を少しでも増やすために高額な支払いや仮想通貨取引所からの引出しに対してクローバック訴訟を行うことがある。一方で破産したBlockFiなどの例などでみても米国内に拠点を置く企業以外ではその現地の法律に縛られてクローバックができないケースも多々存在する。
またクローバック訴訟を起こしたとしても”クローバックディフェンス”、つまり債権者または関連する企業はそれらの支払いや財産が”Preference Claim”に当たらないとして応じることもしばし起きるため、長期化することが考えられる。
 
クローバックの対象期間 クローバックには基本的に債務者が破産状態に陥った、または破産の原因となった期間を対象に行われる。チャプターイレブンを申請した日を破産した起算日とし、破産した日から90日間を遡った期間を対象にクローバック訴訟を行うということになる。
またこれらの90日期間は第三者に対するもので、取締役などの”インサイダー”に対しては破産日から1年をクローバックの対象期間としている。
イーサリアムにおける”レピュテーション”とは、オンチェーン上のトランザクション履歴から評価されるそのEOA(ウォレット)の信頼度を指す。
 
オンチェーン・レピュテーション 仮想通貨(暗号資産)の特徴から誰でも数百、数千のアカウントを0コストで作ることができ、簡単にシビル攻撃をできてしまうため近年ではこの”オンチェーン・レピュテーション”を評価する動きが加速している。
またこのレピュテーションは”Web3レピュテーション”や”オンチェーン・レピュテーション”などとも呼ばれ、LayerZeroが公式に言及しているNomisやGitcoin Passport、Galxeなど多くのレピュテーションサービスが登場してきている。
 
 
仮想通貨における”MOVEチェーン”とは、メタ社(旧フェイスブック)が開発したスマートコントラクト開発言語”MOVE”を採用したAptos Network(アプトス・ネットワーク)やSui Network(スイ・ネットワーク)などのブロックチェーンを指す。
 
MOVEの歴史 Moveは元々メタ社が2017年のフェイスブック時代からリサーチ、開発していたLibra(リブラ)のプログラミング言語であり、LibraはDiemとしてリブランドしたがDiemをフォークしたものがMOVEチェーンとなっている。
フェイスブックはこのMOVEチェーンの開発を2022年に断念しているが、2023年9月現在MOVEチェーンは複数の仮想通貨L1チェーンが採用している。MOVEチェーンはイーサリアムのL2/zkEVMやEVMチェーンと異なり、MoveVMを採用している。
 
MOVEチェーン一覧 MOVEチェーンとしては
・Apots Networki(APT)
・Sui Network(SUI)
・Linera
などが知られている。MOVEチェーンの大きな特徴としては仕組みはバッチ処理を中心としたスケーリングだが、大本のLibra(Diem)が採用していたステーブルコインをネィティブトークンとした方式ではないという点だろう。
 
MOVEチェーンとイーサリアムの関係 またブリッジプロジェクト最大手のLayerZeroはMOVEチェーンのサポートとしてAptos Bridgeを公式に提供しており、イーサリアムやL2からAptosへのブリッジ、クロスチェーンスワップが可能となっている。
仮想通貨のブリッジにおける”ターゲットネーションチェーン”とはブリッジ元のソースチェーンに対して”ブリッジ先の受取りチェーン”を指す。つまりソースチェーンとの対義語となる。
類義語として”ディスティネーションチェーン(Destination Chain)”があり、Cross-Rollupブリッジ最大手の”LayerZero”においてはターゲットではなくディスティネーションチェーンという言葉が使用されている。
仮想通貨のブリッジにおける”ディスティネーションチェーン”とはブリッジ元のソースチェーンに対して”ブリッジ先の受取りチェーン”を指す。つまりソースチェーンとの対義語となる。
 
ディスティネーションチェーンとターゲットチェーン ディスティネーションチェーン(Destination Chain)は他にもターゲットチェーン(Target Chain)などとも呼ばれることがあり、同じ意味を持つ。イーサリアムのブリッジプロジェクト最大手の”LayerZero”ではブリッジ先のチェーンは”ディスティネーションチェーン”と呼ばれている。
ディスティネーション(Destination)とは本来英単語として”目的地”を指し、ターゲットはどちらかというとイーサリアムのCLである”Beacon Chain”におけるアテステーションで使われているように、より技術的な話で利用される単語と言えるだろう。
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